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ピアース・ブロスナン、次期ジェームズ・ボンド役は英国人であるべき

  • 2025.3.12
『007 ゴールデンアイ』(1995)
Pierce Brosnan stars as James Bond in the film 'GoldenEye', 1995. 『007 ゴールデンアイ』(1995)

1995年公開の『007 ゴールデンアイ』から3作品に渡ってジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナン。6代目ジェームズ・ボンドの彼は当然、次期ボンド俳優も英国人であるべきだと「テレグラフ」紙のインタビューで語った。『007』シリーズのクリエイティブ権が、Amazon MGMスタジオに移ったことに「ある種の失望もある」としながらも、その一方で「バーバラとマイケルにとって正しい決断だった」と評価する。「手放すには大きな勇気が必要だったと思う。2人は今後も発言権を有する。Amazonが、尊厳と創造力、敬意をもって、キャラクターと作品を扱ってくれることを願う」

今やスパイの代名詞となったジェームズ・ボンドの活躍を描く『007』シリーズは、1962年公開の『007/ドクター・ノオ』以来、ブロッコリ家が立ち上げたイーオン・プロダクションが60年以上にわたり製作を手がけ、創業者の死去後はその子どもであるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリがクリエイティブ面で全権を掌握してきた。

だが、Amazonが2021年に85億ドルを投じ、『007』シリーズの配給権を持つMGMを買収。そして今年2月、Amazon MGMスタジオはウィルソンとブロッコリと合弁会社を設立し、クリエイティブコントロール権を獲得した。イギリスのスパイの権利が、アメリカの会社に渡ることになったのだ。

『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)
Tomorrow Never Dies - Pierce Brosnan and Michelle Yeoh 『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)
The World Is Not Enough - Pierce Brosnan and Sophie Marceau『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)

ティモシー・ダルトンから007を引き継ぎ、前作から6年のブランクを経て、シリーズ第17作『ゴールデンアイ』を大ヒットに導いたピアースは語る。「歴史は引き継がれてきた。ボンドの歴史と遺産の一部となったこと、そしてバーバラとマイケルと一緒に作品を作ったことを心から誇りに思う。僕らは変化をもたらし、作品に息を吹き返らせた。6年の間が空きましたが、『ゴールデンアイ』の成功でシリーズは復活を遂げ、その勢いが続き、ますます強くなっていった。すべては変わるもの。すべては崩壊するのです。彼らの成功を願っています」

Text: Tae Terai

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