有名牛丼チェーン「ニコ牛」の店長マユミさんは、小学1年生の息子を持つシングルマザー。ストーカークレーマー客・茂樹林に悩まされていたところ、恩人のエリアマネージャー・大橋さんが出禁を言い渡し、助けられました。
しかし、マユミさんに対するストーカー行為は一向におさまらず、マユミさんの自宅を特定し、「何もかもすべてをお話します」と書いた手紙を送りつけてきます。
恐怖を感じたマユミさんは、事情を知る大橋さんに相談。すると、大橋さんは茂樹林を完全に撃退するため、茂樹林を犯罪者に仕立て上げようというのです。
危険すぎると止めるマユミさんですが、大橋さんに説得され閉店後の店に茂樹林を呼び出しました。
店にやってきた茂樹林は、自分は「何でも屋」だと打ち明けます。
そして、マユミさんへの数々の嫌がらせは、大橋さんに依頼され、仕事の一環でおこなっていたと言うのです……!
大橋さんは高笑いし「そんな話、噓に決まってる」と茂樹林の話を否定。しかし、茂樹林は証拠動画を撮っていたのです。
味方だったはずの上司の本性が暴かれて…
「マユミへの嫌がらせはもう充分と言ったはずだが」
茂樹林への依頼を確信させる動画を見たマユミさんに、大橋さんは大慌て!
「こんなの捏造だ! 俺があなたに嫌がらせする理由がない!」と叫びますが、茂樹林はすかさず「私が店に来なかった3週間、何をしてたと思う~?」と問いかけます。
なんと茂樹林は出禁になった期間、大橋さんをストーキングして家にまで忍び込んだと言うのです。
「これがこの男の正体だぁ!」
茂樹林は、大量のマユミさんの写真をばらまいたのでした。
これまで、窮地に陥ったマユミさんを何度も救い、支えてきた大橋さんがストーカーだったと判明。異性からの歪んだ恋愛感情ほど怖いものはありませんね。
それが身近な人物であるほど、見抜くのも難しいでしょう。大橋さんに裏切られたマユミさんが人間不信にならないか心配ですね。
著者:マンガ家・イラストレーター くまお
ベビーカレンダー編集部