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「ラストで戦慄した」ホラー映画の撮影時に起こった“こっくりさん”を巡る奇妙な体験談に恐怖の声【ホラー漫画】

  • 2025.3.12
ホラー映画の撮影中で不可解なトラブルが続出… (C)水村友哉/ヒーローズ

【ホラー漫画】“こっくりさん”を扱う映画に出演した俳優の体験談…次々と巻き起こる異変に「話がリアルで怖い…」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家の水村友哉さんによる『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』だ。

同作は、水村さんの取材や体験による“実話怪談”を描いたホラー漫画。以前X(旧Twitter)に、こっくりさんをテーマにした第12話がポストされると、約3000件の「いいね」が寄せられている。そこで作者の水村さんに、同作を描いたきっかけや第12話でこだわったポイントについて話を伺った。

こっくりさんを扱う映画の撮影で周りに異変が…

『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』第12話(1/34) (C)水村友哉/ヒーローズ

――第12話で語られた体験談は、俳優の岩川幸司さんに取材して明らかになったエピソードだ。

2004年、埼玉県の某所にてSFホラーの映画撮影が行われていた。岩川さんは小学生の先生役を担当。その時は「こっくりさん(エンジェル様)」をやるため、10円玉を持ってきた生徒に叱るシーンを撮影していた。

無事に撮影を終え、彼女が待っている家に帰宅する岩川さん。一息ついていると、撮影時にスタッフがいないはずの部屋から大きな物音がしたことを思い出し、不思議に思っていた。

後日、撮影現場で機材に電源が入らないというトラブルが。待機中に岩川さんは共演者の女性とこっくりさんの話になり、「なんで10円玉を使うんですかね?」と何となく質問すると、女性は「10円玉は遠縁 縁が遠のくので 縁起悪いから使う とかだった気が…」と応える。心霊系が大の苦手だった岩川さんは「縁起悪いの使うとか怖いっすね…」と、こっくりさんに多少なりとも恐怖心を抱いたのだった。

そして、岩川さんに異変が現れ始めたのはそれからのことで、喉に強い自信を持っていたのにもかかわらず声がガサつようになり…。岩川さんの奇妙な体験談に、読者からは「話がリアルで怖かった」「ラストで戦慄した」などの声が寄せられている。

作中に出てくる映画はDVDで視聴可能?

『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』第12話(20/34) (C)水村友哉/ヒーローズ

――『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

漫画家を目指すきっかけは幼少期に観た『ゲゲゲの鬼太郎』でした。当時から妖怪や幽霊、怪談が大好きで、よく学校の先生や友達から怖い話を聞いては人に話していたんです。

その後、社会人生活を経て漫画家のアシスタントになるのですが、今の怪談ブームで当時の思いが再熱し、漫画で描いてみたいなぁと思っていたところ、この『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』の連載オファーをいただきました。今の担当編集さんとはオカルト・怪談の話で意気投合し、YouTubeのような身近で怖い体験談漫画を作ろうという話になりました。

――Xに投稿された第12話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

このお話は実際に体験した俳優「岩川幸司」さんに取材し、映画DVDもお借りして描いたのですが……。本当に映画作品の中で岩川さんの声が出なくなったりしていて……怖がりながらも描き上げました。心霊系が苦手な岩川さんの唯一の体験談なので、最初から最後まで楽しんで読んでいただけたら幸いです。ちなみに映画のタイトルははっきりと述べられませんが、わかる方にはわかると思うのでぜひ観てみてください。怖さが倍増します(笑)。

――怖い話を取材で聞いていくと、やはり「世の中には理屈で説明できないこともある」と感じるようになると思いますが、こういった活動を続けている現在の段階で、怪奇的な存在に対して思うことをぜひお聞かせください。

幽霊は人の念が形になったものだと思っています。落ち武者や戦時中の方がよく霊として出てくるのは、今のような平和な世界でない、生と死が隣り合わせの厳しい世界の中で無念に亡くなってしまったからこそ、強く“念”が残って現代に現れるのかなと。

そういった念(幽霊)の寿命は一説では100年~400年と言われたりするので、落ち武者の亡霊が現代ではあまり視られなくなったのはそのせいかもしれません。ただ、平将門の怨念や神社の神様は人々に忘れられなければ、そこに在り続けると思っています。捉え方は人それぞれですが、念(幽霊)の存在は興味深いし浪漫がありますよね。

――今後の展望や目標をお教えください。

本作『隣の晩怖談』を、まずは100話まで描ききりたいです。また最近は怪談のイベントなどにも出てみたい欲が湧いてきました(笑)。そして今後は体験談だけでなく、オリジナルのホラー漫画やバトル漫画も描いてみたいと思っています。

――読者へメッセージをお願いします。

楽しんでいただける読者が増えた分だけ、これからもいろいろな怪異をお届けできると思っています。みなさんと一緒に世の中の“怖い”と“不思議の浪漫”を作っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。ちなみに『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』のコミックス4巻は3月28日(金)に発売となります。予約受付中ですので、ぜひ1~3巻と合わせてお楽しみください。

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