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【あの人は今】『トンイ』で悪役を演じたイ・ソヨンは厳しい芸能界をどう生きてきたか

  • 2025.3.12

イ・ソヨンといえば、『春のワルツ』と『トンイ』の印象がとても強い。2000年にデビューした彼女はまず、ペ・ヨンジュン主演の映画『スキャンダル』(2003年)で、高官の妾となる美少女ソオクを演じて注目された。そのときは、あどけなさが残る顔で妖艶なヌードシーンにもチャレンジしていた。

四季シリーズ最終章の『春のワルツ』では、主役ハン・ヒョジュが演じたウニョンのライバルに扮した。それが、メガネをかけた美貌のキャリアウーマンのイナだ。キャスティングが決まったとき、イナは優しくて聡明な女性に設定されていた。

しかし、イ・ソヨンは、物語が進むにつれてイナの存在感が薄くなっていると感じた。彼女は、「緊張感を出すために、イナをもっと悪役にするのはどうでしょうか?」とユン・ソクホ監督にアピールした。以後は、イナがウニョンを追い詰めるカタキ役に徹することになり、イ・ソヨンの演技もグッと冴えていた。

ドラマを盛り上げるために、自ら進んで嫌われ役を演じる……普通の女優なら、簡単にできることではない。イ・ソヨンは本当に肝がすわった女優だ。

2010年にはイ・ビョンフン監督に抜擢されて、『トンイ』で重要な張禧嬪(チャン・ヒビン)に扮した。イ・ソヨンは歴史上で有名な悪女を演じることになったが、『トンイ』での張禧嬪は単純な悪役ではなかった。理性的だったし、気品があった。実際、イ・ソヨンの演技力が高く評価された。

着実にキャリアを積み重ねてきたイ・ソヨン(写真提供=OSEN)
高く評価された演技力

しかし、以降のイ・ソヨンには重要な役があまり回ってこなかった。それゆえ、辛い時期を過ごしたかもしれない。私生活でも2015年に実業家と結婚したが、3年後に離婚している。

女優としては、イ・スンギ主演のファンタジーラブコメ『花遊記』(ファユギ)などの作品を通して健在ぶりを示していた。そして、2024年にKBS『血も涙もなく~ディア・マイ・シスター』で念願の主役を務めた。

このドラマはKBSが得意とする復讐劇。イ・ソヨンはドキドキするような展開の中で、アクの強い演技を存分に見せてくれた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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