1. トップ
  2. ダイエット
  3. 【60代ヘルスケア】春の不調は「寒暖差疲労」が原因かも?季節の変わり目を元気に過ごすためのセルフケア3選

【60代ヘルスケア】春の不調は「寒暖差疲労」が原因かも?季節の変わり目を元気に過ごすためのセルフケア3選

  • 2025.3.12

 

「最近何となくからだの調子が悪い」「病気でもないのに倦怠感がある」といったお悩みはありませんか?冬から春先にかけて体調を崩してしまうのは、「寒暖差疲労」による自律神経の乱れが原因かもしれません。
 
今回は、寒暖差疲労の基本情報から、自律神経の乱れのチェック、そしておすすめのセルフケア方法までをご紹介します!

「寒暖差疲労」とは?

冬の終わりから春先にかけての体調不良は、「寒暖差疲労」の可能性があります。「寒暖差疲労」とは、気候の差にからだがついていけず、自律神経が乱れることによって生じる不調のことです。 「寒暖差疲労」の主な症状には、疲労感、倦怠感のほか、頭痛、肩こり、むくみ、冷え性などが挙げられます。一般的に、1日の気温差が7℃以上になると、「寒暖差疲労」が起こりやすいといわれています。

自律神経の乱れをチェック

まずは、自律神経の乱れをチェック。次の項目の中で、当てはまるものがあるかどうかを見ていきましょう。
 

  • 季節の変わり目に体調を崩す
  • 顔やからだがほてりやすい
  • むくみやすい
  • あまり運動をしない
  • エアコンが苦手
  • 冷え性
  • 首こりや肩こりがある
  • 新幹線や飛行機に乗ると耳が詰まったり痛くなったりする

ひとつでも当てはまったら要注意。当てはまる項目が多いほど自律神経が乱れている可能性があります。「寒暖差疲労」の原因をしっかり把握し、対処していきましょう。

季節の変わり目を元気に過ごすセルフケア3選

寒暖差に負けないために、簡単に行えるセルフケアを3つご紹介します。
 
 

【1】ストレッチ

自律神経の不調を緩和するには、からだを定期的に動かすことが肝心です。おすすめのストレッチ方法をご紹介します。

肩甲骨ストレッチ

胸を張るように突き出し、肩甲骨を引き寄せます。そして、頭を少し後ろに倒し、30秒キープ。これを1時間に2~3回ほど行うと、血流の改善が期待できます。

ふくらはぎストレッチ 

座った状態で両足を伸ばし、つま先を手前に引いた状態で5秒キープ。片足ごとに10回ずつ行いましょう。

【2】ツボ押し

自律神経の安定には、ツボ押しもおすすめです。2種類のツボをご紹介します。

合谷(ごうこく) 

手の親指と人差し指の付け根にあります。頭痛、肩こりに効果が期待できます。

足三里(あしさんり) 

ひざのお皿から指4本分下にあります。頭痛、倦怠感に効果が期待できます。
 

ツボを押す際は、親指の腹で優しく押しましょう。
 

【3】生活習慣の改善

規則正しい生活は、自律神経の安定につながります。早寝早起きの規則正しい生活が基本です。睡眠のリズムが崩れている場合は、朝に日光を全身で浴びる習慣をつけましょう。
 
日光を浴びることで、睡眠ホルモンの「メラトニン」の材料になる「セロトニン」が分泌され、夜の寝つきがよくなります。

「寒暖差疲労」におすすめの漢方

「寒暖差疲労」の対策には、漢方薬もおすすめです。漢方の基本理念は、乱れたからだのバランスを整えること。自然由来の生薬で構成されていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。
 
また、毎日飲むだけなので、生活習慣を大幅に変更しなくても気軽に試せる点が大きな魅力です。
 
漢方薬で「寒暖差疲労」に対処する場合、「血流をよくして自律神経の乱れを改善する」「消化・吸収機能を高め、からだの内側から心を元気にする」「イライラや精神不安を緩和する」といった効果を期待できる漢方薬を選びましょう。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
血流やエネルギーの巡りをよくして、自律神経を整えます。 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
疲労やストレスで疲弊した精神を整え、自律神経のバランスを調整します。 漢方薬は体質との相性も大事です。漢方に精通する医師や薬剤師に、からだに適した漢方薬を選んでもらいましょう。 

「寒暖差疲労」に負けないからだ作りを

「寒暖差疲労」は季節の変わり目に、自律神経が不安定になって起こる体調不良のことです。日々の生活習慣を整えることで、不調を軽減できます。まずは、毎日の過ごし方から見直してみましょう。

この記事を書いた人 碇 純子さん

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学) 神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。 世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

元記事で読む
の記事をもっとみる