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6年ぶりに俳優復帰のマシュー・マコノヒー、回顧録の執筆が演技に役立った

  • 2025.3.11
Getty Images Portrait Studio Presented By IMDb And IMDbPro At SXSW 2025

マシュー・マコノヒーが6年の休止を経て、クライムスリラー映画『The Rivals of Amziah King(原題)』で俳優業に復帰した。3月10日(現地時間)にSXSW でお披露目された同作の撮影初日には、緊張すると同時に、俳優という仕事に対する愛情を再確認したそうだ。「いくつかのことを思い出しました」と『ヴァラエティ』のインタビューで語る。

「一つは、演技がどれほど楽しいかということ。二つ目は、ヘイ、マコノヒー、お前は本当に演技が上手だな、ということ。そして三つ目、演技は俺にとって休暇だということを思い出した。演技をしている間は、一つのことだけに集中できる。朝、家を出る時には妻が『頑張ってきて! 子どもたちは私に任せて』と言ってくれる。マルチタスクをしなくて良いんだから休暇だよ。物事を調整する必要もなく、キャラクターにとっての真実を追求することだけに集中できるんだ」

演技の仕事から離れていた期間、マシューは家族と時間を過ごし、『SING/シング:ネクストステージ』(2022)など複数作品で声優を務め、そして回顧録『Greenlights(原題)』を執筆した。「自分の物語を書き、自分の物語を紙の上で演出する必要があった」と語るマシューだが、日記を読み返し、詩や祈り、思い出をまとめることで、演技にも良い影響があったそうだ。

「回顧録は極めて正直で、自分自身に対して正直にならざるを得なかった。35年考えてきたことが明確になり、自分という人間の本質を理解できた。自分を認め、握手した。素晴らしいことだ。おかげで、自分をより信頼できるようになった。隠すことが減ったから。自分をさらけ出してしまったんだから、俳優として正直になるのが楽になった」

俳優として正直になったマシューは、自分の出演した作品に対する評価も正直だ。「一番好きなシーズンは、客観的に言ってもシーズン1だ」。彼がそう話すのは、親友ウディ・ハレルソンとW主演を果たしたドラマ「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」だ。2014年に始まった同作はシーズン4まで更新され、ジョディ・フォスターが主演した最新シーズン「トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー」も高い評価を得ている。ウディと彼はこの作品で、エミー賞ゴールデン・グローブ賞の候補となり、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でオスカーを獲得したマシューの評判を定着させた。

「たまたま出演したけれど、すごかった。すごいテレビ番組、偉大なシリーズだと思う。皆と同じように毎週日曜の夜に放送を観た。俺にとってイベントになり、ゆっくり座って楽しんだ。月曜に話題に上るのが嬉しかった。出演していたのに何が起きるのかすっかり忘れて、没頭した。テレビ史上に残る偉大なイベントの一つだった」

Text: Tae Terai

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