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子どもの反抗期に親ができることは何?子どもとの関わり方と親自身のケア方法

  • 2025.3.11

子どもの反抗期はどうしても親も心がすさみがち・・・こんなときはどうしたらいい?そんな悩みについて、一般社団法人ポジティブ子育て協会代表理事の和田リエさんにお話しいただきました。

ママ広場

子どもの反抗期と親の関わり方

子育てをする上で子どもの成長とともに、常にプリプリしていたり、何か聞いても無視されたり、何を言っても「イヤだ」「やらない」と否定したり、親の言葉が届かなかったり、ワザと約束を破ったりと、少なからず、子育ての悩みはあるのではないかと思います。
思春期に限らずに反抗期は子どもが通る道です。
今も悩みを抱えている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「子どもの反抗期の間に親ができること」についてお話していきたいと思います。

まず、反抗期についてですが、「子どもが成長している証拠」です。
反抗期というのは、自我の芽生えで発達段階の過程です。

反抗期は一般的に、子どもの成長過程において見られる3つの段階に分けられるといわれています。

[第1段階]第一次反抗期(幼児期)
[年齢]2歳頃~4歳頃
○自我の発達が始まり、自分の意思を持つようになる。
○「イヤイヤ期」と呼ばれるように、何でも「イヤ」と言うようになる。
○親の言うことを聞かずに反発したり、わがままを言ったりする。
○感情のコントロールが未熟で、かんしゃくを起こしやすい。

[第2段階]中間反抗期(学童期)
[年齢]7歳頃~10歳頃
○第一次反抗期に比べて、反抗的な態度が落ち着くが、自我がさらに発達し、親への依存心が薄れてくる。
○友達との関係が重要になり、仲間意識が芽生える。
○親の言うことに口答えしたり、反論したりすることが増える。

[第3段階]第二次反抗期(思春期)
[年齢]12歳頃~18歳頃
○身体的・精神的に大きく成長し、大人へと近づく時期。
○自我が確立し、自立心を求めるようになる。
○親や社会のルールに疑問を持ち、反発することが増える。
○異性への関心が高まり、恋愛感情を抱くようになる。
○将来について悩み、不安を感じやすくなる。

以上のように、思春期とは限らず、子どもが成長過程において必ず必要な期間です。反抗しているということは、自我の発達している証拠でもあり意味があると考えます。

ママ広場

自分もイライラしてしまうとき

実体験として聞いた悩みのなかから、いくつか例を挙げてみます。

現在、中1の娘さんをもつママさん(40代)は小学校5年生の時がピークで、何を言っても言い返してきたり、怒ったり反抗する日々でした。自身も怒りっぽくなった自分が嫌でカウンセリングへ娘さんと行きました。
そこで「怒る、怒り、の感情はあっていい。それでいい。普通だよ」と専門家よりアドバイスをいただき、娘さん自身も「怒っていいんだ」と分かったところ、すぐに収まったそうです。
怒りの感情もそのままで良いと知ること、娘さんの意見を否定しないことで、落ち着いてきたそうです。
現在、中1になった娘さんからは「反抗期終わったよね」という発言もあるといいます。
ママさん自身が当時を振り返ると、「自分の意見を押しつけてたのかも」と振り返っています。

大切なことは、
○安心・安全(見守る)そっとしておく=あれこれ言ってしまう
○失敗怖い=チャレンジしない= 失敗経験が必要
○「口出し」しない、失敗させることを恐れない
ことが大切です。

まずはお子さんの気持ちを否定せずに認めてあげること。反抗期も含めて受け止めてあげることが、大切です。

親が過干渉になってしまう

一方で、このような興味深いお話もありました。

小6、年少さんの娘さんをもつママさん(30代)のお話です。
小6の娘さんは反抗期はないものの、家では自分の意見が言えず、親の顔を伺うようになってしまっていたというお話です。
当時、家では反抗はしなかったものの、その分、お友達とのトラブルが続いた時期があったそうです。
ご自身が当時を振り返ると、完璧主義で潔癖症だったり、先回りしてあれこれ言いすぎたりしていたら、娘さんが指示待ち人間になってしまったそうです。
同じような思いの方と関わり心の余裕が出来たため、娘さんの話を聞くようになったこともあってか、だんだん家で自分の意見を言ってくれるようになり、お友達とのトラブルもなくなりました。
子どもに寄り添って、話をじっくり聞いてあげることで子どもとの関わりが変わったといいます。

関わり方としては、
○失敗が必要:失敗してもいい
○自己主張があったり、反抗されても「誰しでもこんな期間がある」親自身が知っておくといいということ。堂々と構えておくことです。

ただ、親としても我慢するのではなくて、「ダメなことはダメ」と伝えることが大切だと考えます。
問題なのは、子どもが我慢しすぎていて、親の顔を伺ったり、家が安全な場所ではなくなってしまうことです。
どんなことがあっても、家が安全な場所であって、安全基地であるということを日頃から感じてもらうことが重要です。
そのためには、日常生活で大切なことは、ご両親の心のゆとりが大切です。
ゆとりがないと、子どもが反抗してきたり、親の思い通りにいかないと、自身がイライラしたり怒鳴ってしまいます。
そうなると、子どももますます反抗するだけでなく、家が安全な場所ではないと思って孤立してしまいます。
顔を見ると言い合いになるので、イライラする時はあえていったん距離をおいたり、間に家族に入ってもらったり、かわりに言ってもらったりすること。
中には、お子さんとの交換日記や手紙で思いを伝えるというお話がありました。
まずは、親自身がゆとりをもって、お子さんに寄り添って意見を聞いてあげることです。
いつでも味方だよ!家族はあなたの味方だよ!ということを示して、お子さんの好きなことをとことん応援してあげることが大切だと感じます。
お子さんの立場にどれだけなれるかが重要です。
そのためには親御さん自身が捉え方を変え心に余裕をもつことが大切です。
反抗期は立派な発達の成長段階。
ご両親も自身を大切にして、お子さんにとっての安全場所、安全基地をつくっていきましょう。

参考サイト:「子どもの反抗期はいつまで?」
https://comotto.docomo.ne.jp/column/00000101-2/

執筆者

プロフィールイメージ
和田リエ
和田リエ

一般社団法人 ポジティブ子育て協会 代表理事

経歴
早稲田大学政治経済学部 経済学科卒業。新卒でみずほ証券会社、銀行に入社。会社員を辞めて海外(カンボジア)でのボランティア経験後、帰国し、野村證券に入社。結婚、出産を経て、2022年独立。
過去に会社員での経験を経て、女性のキャリアアップの難しさと、仕事と子育てとの両立の難しさに直面。東南アジアでの経験を通じて、「本当の豊さとは何か?」「本当の女性の自立とは何か?」を考えるようになり、起業して現在に至る。

「一般社団法人ポジティブ子育て協会」を立ち上げ、代表理事を務める。ポジティブビジネスアカデミーハピネスにてビジネスコンサルトとしても活動中。
「ママが人生を楽しむこと、幸せを感じることが子どもの笑顔と成長につながる」を理念に
全国、海外より200名以上のたくさんのママさん達が参加している。
「ポジティブママLesson」講座には1,000名以上参加中。

当協会主宰の「ポジママ・カレッジ」では、ポジティブ子育てとSNS集客を学ぶオンラインスクールを開講。修了後は「PPA認定ポジティブ子育てアドバイザー®」の認定資格を取得できる。「女性達の本当の自立と将来の子ども達への社会貢献」を目指す。

起業コンサルタントとしても活動中しており、雑誌にて記事連載、TV、ラジオにも出演中

一般社団法人 ポジティブ子育て協会

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