伊藤美誠に訪れたいきなりの“中国の壁”　世界3位の王芸迪と1回戦で激突、好調維持の24歳が初戦突破で上位進出なるか【WTTチャンピオンズ重慶】

卓球の「WTTチャンピオンズ重慶2025」が11日から16日にかけて行われる。男女の世界ランキング上位者が名を連ねており、日本勢の活躍には期待が高まっている。
女子シングルスで1回戦屈指の好カードとなったのが12日に行われる伊藤美誠（スターツ）と王芸迪（中国）の戦い。世界ランク10位以内の実力者によるマッチアップには注目が集まってくる。

■アジア杯ではベスト8入り

世界ランキング9位の伊藤は今大会の第9シード。同5位の早田ひな（日本生命）や同6位の張本美和（木下グループ）、同8位の大藤沙月（ミキハウス）といった選手とともに上位を窺っていく。
そんななか、1回戦でいきなりぶつかることになったのが王芸迪。中国の28歳は孫穎莎、王曼昱に次ぐ世界トップ3を維持しており、手堅いラリーから機を見ての鋭い両ハンドで仕留めることもできる。伊藤とはこれまでに各大会で顔を合わせており、互いの手の内を知り尽くしたなかでの戦いとなる。
そんな伊藤だが、今年に入ってからの国際大会では2月上旬の「シンガポールスマッシュ2025」、2月下旬の「ITTF-ATTUアジアカップ2025」でともにベスト8入りするなど安定した戦いを見せる。王芸迪とはシンガポールでの準々決勝で1－4と敗れているだけに、再戦となる今大会初陣ではリベンジを果たしたいところ。
24歳の伊藤と28歳の王芸迪という経験豊富な選手同士のマッチアップが実現する今回のチャンピオンズ。12日に1回戦を戦う伊藤が“中国の壁”を突破して上位進出への足掛かりをつかむことができるか。