読めたらスッキリ!読めそうで読めない漢字をご紹介する漢字クイズ、今回のお題は「外郎」です。相手を罵る言葉「げろう」ではありませんよ。「この外郎め!」と書いたら笑われてしまいます。
【外郎】は「げろう」ではありませんよ!
「外郎」は「がいろう」や「げろう」とは読みません。ちなみに「げろう」は「下郎」と書きます。「外郎」には3つの意味があります。
1 江戸時代、小田原名産の去痰(きょたん)の丸薬「透頂香(とうちんこう)」の通称。
2 米の粉に黒砂糖などをまぜて蒸した菓子。
3「外郎売り」の略。
「外郎」と聞いてまず思い浮かぶのは2のお菓子。名古屋のお土産として有名ですが、「日本三大外郎」とされているのは名古屋のほか「山口外郎」と「阿波外郎」です。
【外郎】の読み方の正解は…
=「ういろう」でした!
「外」を「うい」と読むのは、中国語の発音です。「透頂香」という薬を作っていた外郎家の祖先である陳宗敬は、日本に帰化する際家名を「外郎」としました。その後「透頂香」が「外郎」と呼ばれるようになり、その薬に色が似ていた和菓子を「外郎」と呼ぶようになったんだそうですよ。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、改訂新版 世界大百科事典