ひと時の夢を見る古書店で、小休止しませんか——。
とある町の片隅でひっそりと営業する古書店「ミチカケ」。店主のサクは本の世界に遊びに行ける不思議な力を持ち、「本の中で暮らしたい」と願いながら、今日も物語の世界と現実を行き来しています。
店を訪れるのは、仕事や人間関係に疲れた人など、様々な悩みや悲しみを抱えたお客たち。彼や彼女たちもまた、好きな本や思い出の一冊に導かれ、本の世界に迷い込んでいきます。束の間の夢で大切なことに気づき、癒やされ、前を向いて現実へ戻っていく…。異世界とつながるやさしい古書店の物語をお届けします。
※本記事はかんさび著の書籍『古書店ミチカケ 心晴れぬ日はいまを忘れてひとやすみ』から一部抜粋・編集しました。
物語の世界へ
著=かんさび/『古書店ミチカケ 心晴れぬ日はいまを忘れてひとやすみ』