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結納とはどんなもの? 特色や結納独自のマナー、地域ごとの違いなど気を付けたい豆知識を紹介

  • 2025.3.10

3月3日というと桃の節句を思い浮かべる人も多いと思いますが、この日は「結納の日」でもあります。由来としては、結婚式に欠かせない「三々九度」という儀式の「三」と、おめでたい日を意味する「陽の日」とが重なることから選ばれているそう。結納とは、婚約の証として両家が結納品を交換する伝統儀式であり、結納ならではのしきたりやマナーなども多くあります。この記事では、結納の意味と結納ならではのマナーや地域ごとの違いなどを紹介します。

結納とは?

結納とは、結婚する両家が集まってふたりの婚約を正式なものにするために行う、日本の伝統的な儀式。当日は規定の流れに沿って結納金や結納品の受け渡しを行うのが基本となります。

かつての結納は、男性側が女性側の自宅に出向いて行うのが主流でしたが、現代ではホテルやレストランなどで簡略化された結納の儀式が行われることも多くなってきました。

そこでここでは、結納独特のマナーや豆知識をご紹介! 結納前にしっかりと確認してのぞんでみてくださいね。
≫最近の結納事情|費用の相場は? 顔合わせとのちがいは? さまざまなスタイルをマナーを含めて解説

結納では緑茶を出さない?

結納などのお祝いの場では、「お茶を濁す」という言葉を連想することから、緑茶などの茶葉は使わないそう。その代わりに「桜茶」か「昆布茶」を出すことが多いようです。一方、九州地方の結納では、結納品の中にお茶(番茶)を加えていることが多いのだとか。「番茶は出が悪い」ことから、「何度も出ないように」という夫婦円満の願いが込められているそうです。

結納の場で座布団がない理由は?

正式な結納では、儀式が行われている間は、両家ともに座布団を使わないことになっています。その理由は、「座布団に座ると一段上から相手を見ることになってしまう」からだということです。結納の場では、両家が同等の立場で会うことが重視されているのですね。

結納の間は雑談してはいけない?

軽い挨拶や決まった口上以外は、なるべく言葉を交わさないのが本来の結納の作法なのだそう。また結納の間は「別れる、切る、戻る、繰り返す」など別離や再婚を連想させる言葉は「忌み言葉」として避けられています。そうした「忌み言葉」をうっかり口にしないためにも、雑談は終了まで控えることが多いようです。

結納のルール・マナーは地域によって異なる?

結納のルールやマナーは大きく「関東式」「関西式」に分けられます。例えば、関東式は男性側と女性側の双方で結納品を用意して贈り合う一方、関西式では基本的に男性側のみが結納品を準備します。

また、結納品の種類も地域や都道府県によって異なります。下記に関東式と関西式の主な結納品をまとめていますので、ぜひ比べてみてください。ちなみに関東式の場合は一つの台に結納品を載せますが、関西式では、それぞれに華やかな水引を飾り、別々の台の上に載せます。
関東式


家内喜多留(やなぎだる)
清酒の入った樽のことで、現在は「酒肴料」として、現金を包むことが多い


末広(すえひろ)
2本で一対として贈られる白い扇子のこと


友白髪(ともしらが)
白い麻紐や麻糸のこと


子生婦(こんぶ)
昆布のこと


寿留女(するめ)
スルメのこと


勝男節(かつおぶし)
鰹節のこと


金宝包(きんぽうづつみ)
「結納金」のこと


長熨斗(ながのし)
あわびを叩いて伸ばしたもの


目録(もくろく)
結納品の品目数を記したもの



関西式


家内喜多留(やなぎだる)
清酒の入った樽のことで、現在は「酒肴料」として、現金を包むことが多い


末広(すえひろ)
2本で一対として贈られる白い扇子のこと


高砂(たかさご)
尉(じょう・おじいさん)と姥(うば・おばあさん)の人形のこと


子生婦(こんぶ)
昆布のこと


寿留女(するめ)
スルメのこと


松魚料(まつうおりょう・しょうぎょりょう)
本来は真鯛を贈っていたが、現在は「肴料」として現金を包む場合が多い


小袖料(こそでりょう)
「結納金」のこと


熨斗(のし)
あわびを叩いて伸ばしたもの


結美和(ゆびわ)
婚約指輪のこと

結納を行う場合は事前の準備を入念に

最近は進行が簡略化されているとはいえ、食事会などと比べると「結納」はフォーマルな場です。実施を検討している場合は、どういった方式で行うかを両家で確認し、事前に当日の流れや準備するもの、マナーなどをしっかりと調べておきましょう。

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