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「トイレトレーニングは夏がいい」って本当?オムツはずれのコツを保育士に聞いてみた!

  • 2025.3.10

保育士の中田馨さんが、1歳からできるおむつはずれのコツを教えてくれました。おむつはずれのスタートの目安や具体的なコツをマンガで詳しく解説します!

こんにちは。保育士の中田馨です。1歳過ぎて暖かい季節が近づくと「そろそろトイレトレーニングをスタートしたほうがいいかな」と思う人もいるのではないでしょうか。よく「夏におむつをはずすとラクよ!」などと先輩ママから言われることもありますよね。夏にトイレトレーニングすると、冬よりも洗濯物がよく乾いてラクというメリットがあります。

さて、本題に入る前に最初にお話ししておきたい大切なことがあります。それは、トイレトレーニングは「○歳になったらスタート!」というものではないということ。体の成長とともに膀胱も大きくなってきて、ある程度のおしっこをためておけるようになってからのスタートが理想です。このことを念頭に置きつつ、今回は、1歳代にできるトイレトレーニングのコツをお話しします。

おむつはずれのコツ

おむつはずれをスタートする3つの目安

これまでおむつで排泄していた子どもが、トイレに座って排泄ができるようになるための準備段階の期間をトイレトレーニングと言います。トレーニングというと「やらなければいけない!」という思いが強くなってしまうので、ここから「おむつはずれ」と言うことにしますね。おむつがはずれる時期には、個人差があります。月齢よりもその子の成長を見てスタートしましょう。

【スタートするための3つの目安】

・ひとりで立って歩ける

・大人の言うことを理解している

・おしっこの間隔が2~3時間空くようになってきた

おおよそ1歳半ごろになると、膀胱におしっこがたまる感覚やおしっこが出た感覚がわかるようになってくるので、遊んでいるときにモジモジしたり、おしっこが出たときにおむつを触るしぐさをすることもあります。また、家族がトイレに行く様子に興味を持ち始めることもあります。そんな子どもの様子を見ながら「そろそろスタートさせようかな?」と思ってもいいでしょう。

次から、具体的な1歳代のおむつはずれのコツについてお話しします。

1.まずはトイレのイメージづくりから

「よし、3つの目安もクリア! 今日からスタートするぞ!」と、突然トイレやおまるに座らせると、子どもはビックリしてしまいます。何をすればいいかわからず、トイレに座るのを嫌がることもあるでしょう。そもそも、まだ子どもは「おしっこ」や「トイレ」のことを知りません。

1歳代のおむつはずれのポイントは「トイレでおしっこをするイメージづくり」をすることです。まずは、おしっこが出たときに「おしっこが出てスッキリしたね! おむつを替えて気持ちがいいね!」と子どもの気持ちに共感することです。そして、おしっこなどを題材にした絵本を遊びに取り入れます。

ここで注意することは、絵本を教科書にしないこと。あくまで遊びの中で自然に興味を持ってもらえるよう強制はしません。

2.ママがトイレに行くときに誘ってみよう

トイレに座るタイミングは、子どもにトイレのイメージづくりができてからでOK。ママがトイレに行くときに誘ってみてもいいですね。子どもはママのまねが大好き! トイレでの一連のながれを見せつつ、「〇〇ちゃんも座ってみる?」と言って誘ってみましょう。

誘ってみて「うん」と言ったら座らせてみるのですが、私の保育所での経験上、半分くらいの子は、いざ座る!というときに「イヤ!」と嫌がることがあります。嫌がったらそこで終了。「じゃあ、また今度にしよう」と潔くあきらめることも大切です。

子どもが嫌がっては先に進みませんので、「座れるときに座ればいい」くらいのラクな気持ちで取り組みます。「トイレに行くと、楽しいことが待っている!」と思ってもらうためにも、トイレに好きなキャラクターの絵を貼っておくなどして、楽しい雰囲気づくりもしてみましょう!

3.お昼寝のあとにおしっこが出ていなければチャンス

トイレへ行っても、すぐにおしっこが出るようにはなりません。結論から言うと、1歳代はおしっこが出れば「ラッキー」くらいに思って座らせましょう。「この夏で何が何でもおむつをはずすんだ!」という思いは少し横に置いてください。ただ、一度おしっこが出れば、その感覚を覚えてくれることが多いもの。保育所では、お昼寝から起きたときにおしっこが出ていなければ、チャンスと思いトイレに誘います。このときに座れれば、かなりの確率でおしっこが出ます。

中には、これまでご機嫌でトイレに座っていたのに、おしっこにビックリして、その後しばらくトイレに座るのを嫌がる子もいます。ママとしては「ああ、もったいない!」と思うところですが、ここで「こないだまで座れていたじゃない!」と無理させるのはNG。それよりも「今は休憩期間」と思って、スッパリとトイレのことを忘れることが、近道になります。その後は、子どもの様子を見つつ、またトイレに誘っていきましょう。

おむつはずれは、どの子も行きつ戻りつしながら進んでいきます。ママは慌てずドーンとかまえて、遊びの一環として取り組んでみましょう。

作画:はたこ


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。

ベビーカレンダー編集部

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