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映画の中の部屋、その居心地の良さを探る【映画で学ぶインテリア】

  • 2025.3.10

何かと篭りがちな時間が続くと、だんだんホームシックのような気分に。不慣れな環境に立たされるという意味では、これは新生活と言えるかも。わくわくする反面、心細い日々のはじまりもある。映画を処方箋として日々の暮らしを楽しみませんか。それは、映画を通じて自分の“ホームタウン”を新たに作ること。インテリアとして学ぶべきは、カラー? アイテム?観賞の視点が変わると一度見たことのある映画でも、また新しい魅力に気づくことができるはず。「こんな家に住みたい、暮らしをしたい」映画から自分らしい部屋づくりのヒントを学ぼう。

 

MOVIE:『ソン・ランの響き』

映画の中の部屋、その居心地の良さを探る【映画で学ぶインテリア】
出典 FUDGE.jp

1980年代、ベトナムのサイゴン。 冷血な借金取りのユンは、ふとしたきっかけから旅回りの役者リン・フンと出会う。 孤独に生きてきた二人の青年が恋に落ちるまでを描いた、切なくも美しい恋物語。

ベトナム/ 2018年
監督:レオン・レ
出演:リエン・ビン・ファット、アイザック

 

1980年代のベトナムを舞台に、男同士の切ない恋模様を描いた『ソン・ランの響き』。 借金取りのユンが住むのはおしゃれとは無縁な部屋。ひびの入った壁に囲まれ、無造作に家具が置かれた様子からは、彼の荒んだ生活ぶりが見て取れる。そんな殺風景な部屋に、大事に育てられた観葉植物がいくつも置かれている。 棚の上にそっと置かれた盆栽のような小さな木。 窓辺にずらりと並んだ植物たち。くすんだ部屋の片隅にある小さな森。孤独な男の心の奥底が不意に見えてくる。

 

onKuL vol.15(2021年4月売号)より。

illustration : Nobuko Uemura
text : Rie Tsukinaga
edit&text : Naoki Kuroda
re-edit : Saki Katayama

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