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自然災害から身を守る!『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』で学ぶ地震、台風、猛暑への備え

  • 2025.3.8
すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑 荒木健太郎/ KADOKAWA

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累計60万部を超える「すごすぎる図鑑」シリーズから、地震や台風、猛暑といった自然災害への備えを解説する『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』(荒木健太郎/ KADOKAWA)が発売された。気象学者である著者・荒木健太郎氏は、「防災とは自然を知り、正しくおそれ、向き合うこと」だと提唱する。

近年は異常気象による被害が多発し、防災への意識が高まっているが、「どうすればいいのかわからない」と不安を感じている人もいるだろう。本書では地震、台風、猛暑をはじめとする自然災害が発生するしくみから、避難や被災後の復旧、復興まで豊富なイラストで解説。いざというときの安心・安全のためにぜひ役立ててほしい一冊だ。

自然災害のしくみを知れば、必要な備えがわかる

自然災害への漠然とした不安は、とにかく「わからない」ことに端を発している。そこで荒木氏は、さまざまな自然災害が発生するしくみや対策を最新研究に基づいて解説。たとえば集中豪雨をもたらす積乱雲のページでは、発生のしくみや注意すべき急変のサインがわかる。

地震が起きて緊急地震速報が発表されたときに、身を守るための対策をシチュエーション別にイラストで解説。迷わず行動した数秒間が生死を分けることもあるだろう。

熱中症による死者が1000人を超える年もあることから、本書では猛暑も災害として取り上げている。本当に役立つ暑さ対策を確認するとともに、人気のハンディファンの危険にも注意したい。

安全な避難生活とは? 問題になるトイレと犯罪への対策

もし被災してしまった場合は、安全を確保できるところへ避難する。必ずしも避難所とは限らず、在宅避難、広域避難、あるいは安全な地域の親戚や友人宅、宿泊施設に行くことも検討したい。

災害時に大きな問題になるのが、健康に直結するトイレ。水道や下水の復旧まで時間がかかるケースも少なくない。荒木氏は非常用トイレの練習をすすめている。

在宅避難が難しい場合は避難所生活を送ることに。これまで全国で起きた避難所での問題をもとに、安全かつ健康で過ごすための対策をまとめている。

本書は荒木氏をはじめ防災や災害情報、法制度、医療などさまざまな分野の専門家の協力により、日ごろの備えから、災害時の行動や避難、被災後の復旧まで、すべてを網羅した実践的な図鑑だ。シリーズで人気の親しみやすい雲キャラが全70項目に及ぶ対策をガイド。子どもから大人まで、自然を楽しく学びなから災害への対策に必要な知識を身につけられる。

文=金子志緒

引用----

荒木健太郎●1984年生まれ、茨城県出身。雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・博士(学術)。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。専門は雲科学、気象学。防災と減災のため、災害をもたらす雲のしくみを研究している。映画『天気の子』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』『おはスタ』など出演多数。著書に「すごすぎる天気の図鑑」シリーズ(KADOKAWA)、「空となかよくなる天気の写真えほん」シリーズ、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』などがある。

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