【漫画】拾ったケータイにかかってきた持ち主からの電話…寒い日に起こった不思議なストーリーに「ちょっと怖い」の声
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、蛙シュウさんが描く『冷凍ケータイ電話』をピックアップ。
蛙シュウさんが2月9日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、蛙シュウさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
雪の中から拾った携帯にかかってきた電話…
ある日、主人公のひずみは雪の中から1台の携帯電話を拾う。見慣れない形の携帯電話を触っていると、スライド式の携帯電話で、画面には“2006年1月16日”と表示されていた。
そこに通りかかった友人のすけさんに声をかけられる。今しがた携帯電話を拾い、その日付がだいぶ前であることに「雪の中で冷凍されて日付と止まってたのかな?」と言うひずみ。すると、突然その携帯電話が鳴りだす。戸惑いながらも電話に出ると、ヤマダさんという人宛の営業電話であった。
営業電話を適当に答えて切った後、再度電話が鳴り、今度は「自宅」と表示されていることから持ち主かもしれないと電話に出ることに。近所だと言う持ち主はすぐに取りに行くと言って電話を切ったが、待てど暮らせど持ち主はやって来ない。
しびれを切らした二人は、持ち主のアパートが近所であると聞いていたため、こちらから向かうことにした。しかし、アパートがあると思われる場所には駐車場しかないのであった…。
作品を読んだ読者からは、「ケータイとその電波が時空を超えたのか…」「ホラーにもハートフルにもなりそうな良シナリオ」「懐かしいなあ 同じようなやつ使ってたわ」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・蛙シュウさん「冷凍マンモスのように冷凍保存された携帯電話があったら面白いかなと…」
――『冷凍ケータイ電話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
だいたいは「こんなことあったら困るなあ」というところからお話を考えることが多くて、冬なので「携帯電話が氷漬けになったら困るなあ」とかを最初は考えていました。
そこから冷凍マンモスのように冷凍保存された携帯電話があったら面白いかなと思って、考え始めた感じです。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
いつも、セリフにリアリティが出るように結構気を使っています。あまり脚本っぽくならずに、実生活で話していても違和感がないようなセリフにしたくて、それっぽい言葉を選ぶようにしています。
その結果「あ」とか「え」がやたら多くなったりしています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
後半の「今日なんか食べた?」というセリフの所です。こういう暮らしが見えるセリフが好きです。
――普段作品のストーリーや展開はどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
これをテーマにして描きたいなとふと思うようなこともたまにありますが、だいたいは頭を捻って唸っていることが多いです。
悩んだときは、いろいろと漫画を読み漁ったりします。
――蛙シュウさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
描いた漫画をたくさん積み上げられるように、とにかくサクサク漫画を描けるようになれるようにもがき中です。
今は短いお話をメインに描いていますが、長めのお話も描いてみたいですね。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
読んでいただいてありがとうございます! 元気を貰えます!