春のレジャーとして人気の山菜採り。なかでも「ワラビ」はポピュラーな山菜ですが、安全に食べるためには少しコツが必要な食材です。
そこで今回は、ワラビの特徴やアク抜き方法について詳しく解説します。
自分で採ったときはもちろん、「ワラビをいただいたけれど、下処理の仕方がわからない!」という方も必見です。
さらに、ワラビにも応用できる山菜レシピもご紹介。春を感じる一品がそろっていますので、アク抜き後にぜひ作ってみてくださいね!
■ワラビってどんな食材?
ワラビは山菜の一種で、こぶし状の先端と細長い茎が特徴的。日本全土に自生していますが、特に山形県は生産量が多いことで知られています。独特の風味を生かしたおひたしや塩漬けのほか、麺類のトッピングやナムルなどのアレンジも可能です。
また、食物繊維やカリウム、ビタミンCが豊富。血糖値の上昇抑制や、むくみ予防、免疫力向上の効果が期待できます。ただし、「プタキロサイド」という天然毒が含まれているので、食べるときには丁寧なアク抜きが必須です。
■ワラビのアク抜きと保存方法
安全においしくワラビを食べるために、アク抜きの方法を覚えておきましょう!
まずは、穂先を取ったワラビ400gを容器に平らに並べ、大さじ1の重曹を振りかけます。次に、沸騰したお湯をワラビ全体が浸かるくらいまで注ぎ、落しぶたをしましょう。一晩おいた後に水を捨て、黒っぽいあくが出なくなるまで水を交換しながら20分ほどさらし、最後に洗ったらアク抜き終了です。
アク抜き後のワラビ、は2~3日で使い切るのが基本です。すぐ調理しないときは、水につけたまま冷蔵庫に入れ、毎日水を替えれば1週間ほど保存可能。きれいな水で洗って、20分くらい水にさらしてから調理しましょう。
■【ワラビでも作ってみて!】素材の味を楽しめる<山菜>レシピ3選
・春の山菜おこわ
湯気とともに立ち上る山菜の香りがたまらない一品。もち米とお米は、あらかじめ水洗いしてザルにあげておきましょう。あとは調味料、具材と一緒に炊飯器に入れてスイッチオン! 炊き上がったら10分蒸らし、底からご飯を混ぜます。粘りが出ないよう、ふんわりと混ぜるのがポイントです。
・春の山菜の天ぷら
素材の味が引き立つ天ぷらは、山菜料理の定番。油で揚げることで苦味が和らぎます。山菜は水洗いをした後、しっかりと水切りをするのがカラッと仕上げるコツ。天つゆで食べるのもおいしいですが、シンプルな山椒塩で味わうのも乙です。
・春の山菜でおしゃれおつまみ! ウドのアンチョビ炒め
ニンニクとアンチョビを使う洋風の炒め物です。香り高い味わいに、赤唐辛子がピリッと効いていて、おつまみにもぴったり。ウドのシャキシャキ食感が小気味良く、ついつい手が伸びてしまいます。ウドは酢水につけてから調理すると色味の良い仕上がりに。
天ぷらや炒め物は、ぜひ採れたての新鮮なワラビで楽しみましょう。その際、使い切れなかったワラビは冷凍保存も可能。食感が多少損なわれますが、炊き込みご飯や汁物に使うと、おいしく食べられます。料理に応じて使い分けながら、ワラビの豊かな味わいを満喫してくださいね。
(Lily-bono)