レディー・ガガ、ジョー・カルデローネを演じて理想の男性像を探求

2010年に『VOGUE HOMMES JAPAN vol.5』で、レディー・ガガは彼女のハートを射止めた謎の恋人ジョー・カルデローネとして男性のペルソナを初披露して話題に。ジョーは2011年の楽曲「Yoü And I」のミュージックビデオにも登場し、2011年のMTVビデオ・ミュージック・アワードにも出演したが、彼女はジョーに扮することで自分が男性に抱いていた気持ちを整理するのに役立ったそうだ。

「女性である私が、当時恋愛関係に抱えていた鬱積した思いや怒りを、あのキャラクターに落とし込みました。実は大きな意味のある行為でした」と『Them』のインタビューで語る。「『Yoü And I』は、私が複数のペルソナを演じた最初のビデオだったと思います。新アルバム『MAYHEM（メイヘム）』にも取り入れましたが、なかでもジョーは私にとって、とても重要なキャラクターです。男性に求めるもの、自分自身に欠けているものを探求する行為でした」

約5年ぶり、7枚目のオリジナル・アルバム『MAYHEM（メイヘム）』には、人生を通して感じたさまざまな“カオス”を詰め込んだという。2月に公開された『ヴァニティ・フェア』のインタビューでは、ジョーのキャラクターを封印したことを匂わせていたが、改めてジョーに別れを告げたことを明かした。「別れたけれど、ジョーの成功を祈っています」

Text: Tae Terai

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