「イヤホンの音漏れ」を何て表す?
電車やバスなどでの“迷惑行為”の1つとして挙げられる「イヤホンの音漏れ」。この音漏れを「擬音語で表現して」と言われたら、あなたは何と言いますか。大人世代は「シャカシャカ」という人が多いのではないでしょうか。実際にネット上でも、イヤホンからの音漏れを「シャカシャカ」と表現しているイラストや文章が少なくありません。
しかし最近SNS上では「イヤホンの音漏れをシャカシャカと表現すると若者に通じない」と話題になっていました。今どきの若者に「シャカシャカ」が通じないのはなぜなのか、その背景を見てみましょう。
イヤホンの音漏れが「シャカシャカ」なのは時代遅れ!?
SNSでは音漏れをシャカシャカと表現した際に、若者から「シャカシャカってなんか昭和の漫画みたいな表現」「シャカシャカってどんな曲聞いたらその音漏れになるの?」などと言われてしまったという声が。
さらに「言われてみれば、今どきのイヤホンってシャカシャカ音漏れしない気がする」「密閉型が多いし、シャカシャカ系の音漏れを聞くことってなくなったかも」と、若者の反応に納得の声も上がっています。
そもそもイヤホンの音漏れは、イヤホンの密閉機能が低かった時代には頻発していました。この音漏れが「シャカシャカ」と表現されがちだったのは「音の性質」によるもの。音はその音域によって性質に違いがあります。中・低音域の音は、周囲の雑音に混ざったり衣類などに吸収されたりしますが、高音域の音は周囲に反射しやすく、吸収されにくい性質。そのため、イヤホンの音漏れで周囲に聞こえるのは“高音”であり、「シャカシャカ」と表現されるケースが多かったようです。
しかし最近のイヤホンは、耳にしっかりとフィットして密閉性や遮音性の高いものが一般的。そのためイヤホンの音量を上げなくても、周りの環境に関わらず快適に音を楽しめるようになりました。結果的に音漏れ自体が少なくなり、「イヤホンの音漏れ=シャカシャカ」を経験する人も減ったと言えるでしょう。
逆に“最近の音漏れ”については、「低音をガンガン効かせてる車からの音漏れがうるさい」との声が上がっていました。「音漏れといえば低音になりつつある」「『音漏れ』を意識するのって、イヤホンよりもブンブンなってる車の方が最近は多いよね」という声も。イヤホンの進化は、新たなジェネレーションギャップを生んだとも言えるかもしれませんね。
(LASISA編集部)