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「辛党」は“辛いもの好き”ではない!?/毎日雑学

  • 2025.3.6

『毎日雑学』を読む

「辛党だから、激辛店にはよく行くよ」は間違い。辛党の意味は?

「辛党」を「辛いもの好き」として使っている人は多いのではないでしょうか。本来「辛党」は「辛いものが好きな人」ではなく「お酒や塩辛いものが好きな人」のことです。そのため「辛党だから…」ではなく、「辛いものが好きだから、激辛店にはよく行くよ」が正しい言い方です。

「辛党」の由来は、「お酒が好きな人はつまみとして塩辛いものも好きだから」のほか「度数の高いお酒は辛口だから」という説があります。また、対義語は「甘党」(デジタル大辞泉)で、この甘党も「甘いものが好きな人」のことではなく、本来は「お酒よりも甘いものが好きな人」とあります。どちらもお酒が基準とは驚きです。

現代では、ワインのおともにチョコを。また、日本酒にお饅頭もなかなか合います。両方好きな場合は、甘党と辛党のどちらにも当てはまらないことになります。また、甘いものも辛いものも苦手という方もいらっしゃるでしょう。お酒を基準に分類するのは現代では難しいように思います。

「では、辛いもの好き」の呼び方は?と聞かれたことがあります。私の個人的な意見ですが…「ピリ辛党」「激辛党」などはいかがでしょうか?

文=尾形圭子

尾形圭子

株式会社ヒューマンディスカバリー代表取締役

キャリアカウンセラー/人材育成講師/僧侶

航空会社と企業の人事部門を経て2004年に会社設立。ビジネスマナー、コミュニケーション、クレーム対応などの研修・講演活動を行うほか、福祉事業所や病院でホスピタリティを活かした「寄り添いの接遇」を指導。「言葉に心をのせて」を大切にしている。

著書は「一生使える電話のマナー」(大和出版)「すぐに役立つ大人のマナーブック」(JAグループ出版)など30冊以上。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

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