アルゼンチン人デザイナーのアードリアン・アピオラッザを新クリエイティブ ディレクターに起用し、3シーズン目を迎えたモスキーノ(MOSCHINO)。アピオラッザは、クロエ(CHLOÉ)、ミュウミュウ(MIU MIU)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)などを経て、直近ではジョナサン・アンダーソンによるロエベ(LOEWE)でウィメンズウェアのデザインディレクターを務めてきた人物だ。モスキーノでは、スマイルや目玉焼き、フラワーやドット柄など、ポップなモチーフを多用するなど、エキセントリックさとリアルを巧みに操り、纏う者を鼓舞するエネルギーに満ちたスタイルを提案している。
そんなモスキーノで注視すべきが、新たなシグネチャーバッグ「TIE ME」だ。現在ファッションウィークで盛り上がるミラノやパリのストリートでモード関係者の愛用バッグをリサーチする中で、最も新鮮さとともに目に飛び込んでくる。
「TIE ME」は、長いベルトをグルグルと幾重にもバッグ本体に巻き付けたデザインが特徴。アピオラッザが手がけるウィットに富んだウェアとは対照的で、アイテム本体は実にシンプルで過剰な派手さはない。しかしながら、一度見たら忘れない存在感を放っており、バリエーション豊富なサイズとカラー展開が幅広い層を惹きつける。
例えば、ジャンボサイズは2〜3泊の旅行や出張に重宝するし、PCやA4サイズの資料が収納できるミディアムサイズはデイリーの相棒になること間違いなし。アクセ感覚で着こなしに華を添えてくれるスモールサイズはデニムやベルベットなどの素材で取り入れると人に差をつけることができそうだ。
今年2月下旬に開催された最新の2025-26年秋冬コレクションでも、黒いビニール袋を連想させるようなビッグサイズや、針と糸が付いた“仮縫い”のようなデザインなど、ユニークな「TIE ME」バッグが多数登場していた。アイコンバッグとは、ブランドのDNAやフィロソフィが色濃く反映され、トレンドに左右されることなく時代を経ても長く愛用したいと思わせてくれるもの。「TIE ME」が新たなイットバッグとして、時代を超えて愛される存在になる可能性を感じずにはいられない。
Photos: Getty Images, Gorunway.com
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