自然を楽しむ旅行なのに「Wi-Fiないよ！ どうやって時間潰すの！？」現代っ子の本気のSOSに驚愕

これは筆者の知人Hさんから聞いたエピソードです。家族旅行でWi-Fiが使えない環境に遭遇した小学生の娘が見せた驚きの反応。その姿にHさんは、現代っ子のデジタル依存を痛感しましたが、旅行の最後には家族での会話が生まれる心温まる結末が待っていました。いったい何があったのでしょうか。

旅行先でのトラブル発生

ある夏休み、Hさん一家は自然豊かな山間の旅館に宿泊することにしました。「デジタル機器から離れて家族でゆっくり過ごそう」と思いきや、チェックイン後、娘がスマホを手に叫びました。

「ママ、Wi-Fiがない！ どうするの！？」

旅館の周囲は山に囲まれており、スマホの電波もほとんど入らない状態でした。娘は動画もゲームもできないと知ると、「暇すぎて無理！」と大騒ぎ。Hさんは「せっかくの旅行なんだからスマホを置いて自然を楽しもう」と説得するものの、娘は不満げな表情を浮かべたままでした。

現代っ子のWi-Fi依存を実感

その日の夕食中、娘は「いつも使ってるアプリも見れないし、友達ともLINEできない。どうやって時間潰せばいいの？」と、ため息混じりに訴えました。Hさんは「昔はスマホがなくても楽しく過ごしてたんだよ」と説明しましたが、娘は「そんなの信じられない」と一蹴。

「これが現代っ子なんだな……」とHさんは苦笑しつつも、家族旅行が楽しめない娘の様子に少し心配になりました。

家族の会話が生まれたきっかけ

翌日、外でのアクティビティに参加したHさん一家は、手作りランチを囲んで久しぶりに家族全員でゆっくり話をする時間を持ちました。娘はスマホがないことで話題を探すようになり、「ママが小さい頃はどんな遊びをしてたの？」と興味津々に聞いてきました。Hさんはその質問が嬉しくなり、昔の遊びや家族の思い出をたくさん話して聞かせました。

旅行の最終日には娘も少し落ち着き、「Wi-Fiがないとつまらないと思ってたけど、こういうのも悪くないかも」とつぶやいてくれました。

Hさんは「デジタル機器が当たり前の世代には、自然や家族との会話の大切さを伝える良い機会だった」と感じたそうです。「Wi-Fiがない環境だからこそ生まれる会話や発見があるんだ」と実感したHさんは、今後も意識して「オフラインの時間」を作っていきたいと話していました。

現代っ子にとって当たり前の「オンライン生活」から少し離れることで、家族の絆を深める時間が生まれた心温まるエピソードです。

【体験者：40代・女性会社員、回答時期：2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。