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名脇役・織本順吉の最晩年に娘のカメラが迫る! ドキュメンタリー映画『うしろから撮るな』予告解禁

  • 2025.3.3
映画『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』ポスター (C)かわうそ商会

名脇役として2000本以上ものテレビドラマ・映画に出演した俳優・織本順吉さんの最晩年を、娘の視点で4年間にわたり撮り続けたドキュメンタリー映画『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』(3月29日公開)より、予告編が解禁された。

【動画】自らの業をさらけ出しているのは父か娘か――? 映画『うしろから撮るな』予告編

脇役一筋70年、死の直前まで現役を貫き、92歳で亡くなった俳優・織本順吉さん。2000本以上ものテレビドラマ・映画に出演し、地味だが情感あふれる脇役を演じ続けた。だがその裏で彼には、家族と共に生きられない一面があった。そんな父へ、娘・中村結美は復讐心からカメラを向け、死の直前までの晩年の姿を見つめる。本作は、ひとりの俳優がどのように人生の最期を迎えるのか、家族とどう向き合ってきたのか、娘の視点から赤裸々にとらえ続けた執念の記録とも言える作品だ。

老いて、体の自由が効かなくなり、セリフ覚えがおぼつかなくなり、感情を抑えることができず、家族相手に子どものように泣きわめく…。そんな晩年の父を、娘の視点で赤裸々に撮り続けた4年間。それはカメラを挟んだ格闘であり、カメラを挟むことでようやく向き合えた父と娘の記録でもあった。そして続けるうち、自らの業をさらけ出しているのは、撮られる父か、撮り続ける娘か、わからなくなっていく。

「老いるとは何か? 家族とは何か? 生を全うするとは何か?」。誰もが抱えるこの命題に、父の死を通して向き合う…これは家族のドキュメンタリーである。中村結美第一回監督作品。

この度解禁された予告編では、撮影現場の織本さんの姿から始まり、彼に少しずつ老いが忍び寄ってくる様子が描かれる。脚本を“覚えては忘れる”脇役俳優としての人生の矜持を持ってきた織本もセリフを覚えることが難しくなり、そのイライラを家族にぶつけてしまう姿も。家族とは25年間別居生活を送ってきた父、その復讐心から彼にカメラを向ける娘。決して和やかとは言えない2人のやりとりが映し出され、最後は織本の「後ろから撮るのやめてくれって言ってるんだよ!」と不機嫌そうに言い放つ姿で幕を閉じる。果たして、名脇役が最後に演じた“自分自身”とは? 本作を観た誰もが、自らの親子関係や家族関係を思い出し、身につまされることになる。

映画『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』は、3月29日より新宿K's cinemaほか全国順次公開。

映画『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』予告編

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