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「娘がいじめられませんように」でも家では周りを罵る母 → 父の葬儀で見えた『母の真っ黒な本性』

  • 2025.3.3

A子の母は、娘がいじめられないように持ち物や弁当に気を配る細やかな人でした。しかし、家の中ではまるで別人。毒舌を振るう母の姿にA子は次第に違和感を覚えはじめ、ある決断をします。筆者の知人A子が話してくれました。

画像: 「娘がいじめられませんように」でも家では周りを罵る母 → 父の葬儀で見えた『母の真っ黒な本性』

母の愛と細やかな気配り

A子は三姉妹の末っ子です。

母は家計に余裕がない中でも、娘たちに流行のアイテムをそろえ、彩り豊かな手作り弁当を持たせてくれました。

家庭を持ち、子育てを始めたA子は、母がどれほど大変な思いをしていたのかを実感します。

そしてある日、母に尋ねました。

「どうして私たちのために、そんなに頑張ってくれたの?」

母は少し考えたあと、「からかわれたり、いじめられたりしないように」と答えました。

持ち物もお弁当も、周囲に溶け込めるよう工夫していたと知り、A子は母の細やかな気遣いに改めて感謝しました。

外では愛想よく、家では毒舌——なぜ?

しかし、そんな母には別の顔がありました。

外では評判がよく、誰にでも愛想よく振る舞う母ですが、家では「あそこの子は汚い」「あの人は貧乏くさい」など毒舌が止まりません。

幼い頃は気にしなかったA子も、大人になるにつれ、母の態度に疑問を抱くように。

母自身、周囲の評価をとても気にする人でした。

「いい母親」「気配り上手」と思われたくて完璧を装い、そのストレスが家庭で爆発していたのかもしれません。

決定的な瞬間

母との距離を意識しはじめたのは、父の葬儀のとき。

幼馴染のB子が忙しい中駆けつけてくれ、母も笑顔で再会を喜びました。

「B子ちゃん、来てくれてありがとう。昔とちっとも変わらなくてきれいね。」

しかし、B子が帰ったあと、母は

「あの子、老けたね。もっと身だしなみに気をつければいいのに」と一言。

その豹変ぶりに、A子の中で何かが切れました。

「そんなこと聞きたくない! B子はわざわざ来てくれたのに!」

思わず抗議すると、母は驚いた様子で

「でも、あなたもそう思ったでしょ?」

その言葉を聞いた瞬間、A子は母が変わることはないと悟ったのです。

距離を置いた先に見えたもの

それ以来、A子は帰省の回数を減らしました。

母が嫌いになったわけではなく、育ててくれたことには感謝しています。

ただ、誰かを傷つけるような言葉を聞き続けるのは、やっぱりつらい。

最初は罪悪感もありましたが、距離を取ることで、心が軽くなりました。

「親だから」と我慢し続けるのは、もうやめよう。

A子は家族だからこそ、無理に付き合うのではなく、自分が心地よくいられる関係を選んだのです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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