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『ANORA アノーラ』マイキー・マディソン、インティマシー・コーディネーターの起用をめぐり「女性として決定権は自分にある」

  • 2025.3.3
97th Annual Oscars - Nominees Dinner

ブルックリンに暮らすストリップダンサーとロシア人大富豪の御曹司の結婚の顛末を描いた『ANORA アノーラ』で、アカデミー賞主演女優賞に初ノミネートされたマイキー・マディソン。自分の幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する主人公アノーラ(通称アニー)を演じた彼女は、昨年12月に『バラエティ』誌の「アクターズ・オン・アクターズ」でパメラ・アンダーソンと対談した際、本作でインティマシー・コーディネーターを起用しない選択をしたと明かし、物議を醸した。

アワードシーズン真っ只中に行われた『WWD』のインタビューで、マイキーは「軽い気持ちで話せることではないけれど」と前置きしたうえで、「私の考えでは、結局のところ、女性として、自分が快適に撮影に臨める環境について決める権利は私にあると思っています。だって私の身体ですから」と語る。「性的なシーンを伴う作品では、事前に何度も話し合いが行われます。私も事前にたくさん話し合いました。密室で私と監督だけで決めるのではなく、私と私のチーム、共演者や彼らのチームなど、関わる人みんなが参加して、共通認識のもと一緒に決断を下しました」「次の作品では違うかもしれないけれど、女性として、俳優として、決めたことです」

『タンジェリン』(2015)や『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)を手がけてきたショーン・ベイカー監督とのコラボレーションは、彼女にとって快適な環境をもたらしたが、インティマシー・コーディネーターの必要性を否定するつもりはないという。「本作では、とてもポジティブで安全な経験をしましたが、毎回そうとは限らないと理解しています。だから、守り、サポートしてくれる人がいることは大切です。将来、シーンに関わる俳優全員にとって正しい決断だと感じられたら、ぜひともインティマシー・コーディネーターと仕事がしたいです」

Text: Tae Terai

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