誰もが頭を悩ます人間関係、そのヒント
仕事でもプライベートでも、人間関係で頭を悩ませることは誰にもあります。しかし、ちょっとした工夫をすることでスムーズに変わることはぜひ知っておいてほしいことです。「何だか距離を感じる」「本音を言いづらい」……。そんな小さな違和感を減らすことで、日常生活が心地よいものに変わります。そこで無理なく続けられる、シンプルかつ効果的なコミュニケーションの工夫を4つ紹介します。きっと職場や友人関係での関わり方がラクになるはずです。
話し合っているときに「いや、それは違うと思う」と即座に否定してしまうと、相手は自分の考えを否定されたと感じてしまい、ガードを固くしてしまう場合があります。反対意見を持っているときこそ、一度相手の意見を受け止めることが大切です。
例えば、同僚が「この方法がいいと思う」と提案したとき、自分は別の方法がいいと感じたとしても「なるほど、そういう考え方もありますね」とまずは共感してみましょう。その上で、「私はこういう理由でこっちの方法がいいと思いますが、どうですか?」と伝えると、スムーズに話が進みます。
「ありがとう」という言葉は、言われるとそれだけでもうれしいもの。そこに相手の名前を添えることで、さらに特別感が増して受け取り側の印象がアップします。
例えば、「ありがとう」だけでなく「○○さん、ありがとう!」と伝えると、相手は「自分に向けて言ってくれている」という実感が高まり、より心に響きます。職場でも、上司や後輩に「○○さん、助かりました!」と伝えることで、良い関係が築きやすくなります。
これは会話だけでなくチャットやメールなど画面上でのやり取りでも応用可能です。しかし、何度も名前を打ち込むとわざとらしくうっとうしい印象になるのでご注意を。
「自分の話ばかりしてしまったかも……」と後から気付いて、後悔することはありませんか? 特に人間関係を円滑にするには、相手に「ちゃんと話を聞いてもらえた」と思ってもらうことが大切です。
会話の最初は、相手の話をしっかり聞くことに集中しましょう。「それでどうなったの?」「なるほど、それは大変でしたね」とあいづちを打ちつつ、最後に「私も以前、似たような経験があって……」と自分の意見を伝えると、会話がスムーズになります。
ちょっとした連絡や質問をするとき、相手の状況を考えずに送ってしまうことはありませんか? 例えば、仕事中に長文のメッセージを送ると、相手は「今すぐ返信しないといけない?」とプレッシャーを感じることも。相手の時間を尊重するために、「今、お時間ありますか?」とひと言添えたり、急ぎでなければ「落ち着いたときに返信くださいね」と伝えるだけで、気遣いが伝わります。
「〇〇の件でご相談があるので、お手すきのときでいいのでご連絡ください」など、用件を分かるように伝えておくと、相手も動きやすくなるのでおすすめです。
人間関係をスムーズにするには、大きな努力ではなく「小さな工夫」が大切。反対意見を伝えるときの気遣いや、「ありがとう」に名前を添えるだけで、印象は大きく変わります。同じような工夫は他にもいろいろありますから、上記の4つ以外にも思い付いたら試してみましょう。
ちょっとした気遣いが、日々のコミュニケーションをぐっとラクにしてくれるはず。ぜひ、できることから試してみてください。
(オダカシオリ)