ギャラリー〈水犀〉が推薦！今買うならば、このアート。安彦年朗の《花厨子》

大切なものを入れることで完結する作品

安彦年朗は自身のフィルターを通して、身近なものをユーモラスな木工作品に仕立てる作家です。工芸的な用の美を持ったものと、アートピースの魅力が混在していて、その造形力と手の込んだ丁寧な仕事、カラフルな色使いが見る人を幸せにしてくれます。

《花厨子》は、仏像やお守りといった、大切なものを収める箱「厨子」とセットの作品。用途があるので工芸的領域になるのかもしれませんが、使えるアートピースと捉えて、中央のくぼみにはぜひ大切なものを飾ってみてください。ご自身の宝物を入れることで、この作品が完成する。面白いですよね。

（水犀／進藤尚子）

profile

安彦年朗

あびこ・としろう／1975年東京都生まれ。インドやヨーロッパを放浪したのち、バルセロナで10年間過ごす。2001年から照明器具を制作し、帰国後の05年から栃木県茂木町で木工制作を開始。現在は茨城県の工房で木工の照明や器などを制作。

Information

水犀

みずさい
住所：東京都台東区三筋1-6-2 小林ビル3F
TEL：03-5846-9118
営：12時〜19時（展示最終日は〜17時）
休：不定休。営業日はホームページの営業日カレンダーで。
HP：mizusai.jp

2019年オープン。麒麟や鳳凰と同じ聖獣の「水犀」からその名がついたギャラリー。陶を中心に、布や木工、ガラス、絵画など、国内外問わず、扱うジャンルは多岐にわたる。

＊掲載しているアートは一点もののため、すぐに販売済みとなる可能性があります。
＊掲載価格は2024年6月17日時点のもので、変動する可能性があります。
＊作品購入の詳細なお問い合わせは、当該ギャラリーおよびショップにお願いします。