初めての育児って、誰でも不安でいっぱいですよね。中には理想と現実のギャップに苦しみ、完璧主義になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は子育て中の友人が自身の体験談を聞かせてくれました。
完璧主義の育児
数年前、私が初めての育児に奮闘していた頃のことです。
もともと几帳面で真面目な性格だったのもあり、私は全てにおいて完璧を目指し、理想の母親像を追い求めていました。
育児書を読みあさり、離乳食は全て手作り、子ども服はオーガニックコットン……常に完璧な母親でいなければいけない、そう思い込んでいたのです。
理想と現実のギャップ
しかし、もちろん現実は理想通りに行きませんでした。
息子は私の作った離乳食を全く食べてくれず、体重もなかなか増えなかったのです。
私は焦り、さらに完璧主義に拍車がかかりました。
栄養バランスを細かく計算し、彩り豊かに盛り付け、あの手この手で食べさせようと奮闘。しかし、子どもは頑なに口を開けようとせず……。
私は次第にイライラを募らせていきました。
今思うと、理想と現実のギャップに苦しみ、育児ノイローゼ寸前だったのだと思います。
ベテランママからの助言
ある日、息子と公園に行くと、3人の子どもを育てる近所のベテランママ、美紀さん(仮名)が声をかけてくれました。
「大丈夫? なんだか元気がなさそうね」と心配そうに私と息子の様子を見ていた美紀さんに、私は思わず育児の悩みを打ち明けました。
「最近、離乳食を全然食べてくれなくて……」と半泣きで訴えると、美紀さんは優しく話を聞いてくれ、「ちょっと肩の力、抜いてみようよ」と微笑んでくれました。
そして、「完璧な人なんていないし、親子で一緒に成長していければいいんだよ。 それに、手作りにこだわる必要もない。市販のベビーフードってプロの栄養士が考えてるでしょ。素人の私たちが作るより絶対衛生的だし栄養満点じゃん!」とアドバイスしてくれたのです。
手作りにこだわりすぎていた私は、その言葉に衝撃を受けました。
変化と成長
美紀さんのアドバイスに従って市販のベビーフードを試すと、なんと息子は美味しそうにパクパク食べてくれました。
今まであんなに苦労していたのが嘘のよう……。そうか、手作りは良いことだけど、それよりも大切なのは息子が幸せそうに食べられることだったんだ。
それ以来、私は完璧主義を捨て、良い意味で肩の力を抜いて育児ができるようになりました。
大切なのは、子どもと一緒に成長していくこと。美紀さんの言葉は、今でも私の心に大切に刻まれています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。