世間に浸透している「推し活」。アイドルや俳優など、自分のイチオシを応援する活動全般のことを指す言葉です。推し活の対象として「V(ブイ)を推している」人が多くいますが、あなたは「V」と聞いて何を連想したでしょうか? 実は、「V」は世代によって連想するものが違うため、ジェネレーションギャップが生まれやすい言葉のようです。若者世代と大人世代、それぞれの「V」の認識とその違いについて探ってみました。
「『V系よく見るよ』って言ったら…」
若い世代にとっての「V」とは、アバターを使用して動画配信を行う「バーチャルYouTuber」の略称「VTuber(ブイチューバー)」のことを指す言葉。VTuberは2016年に活動を開始した「キズナアイ」から人気に火が付き、2022年時点では活動人数が2万人に到達したとの発表もありました。
「Vの推しは宝鐘マリンです」「Vを推してるから、めっちゃYouTube見てるよ」のように使われ、若い世代には「V=VTuber」として広く認識されています。
これについて、大人世代からは「Vの意味が変わってる!」「私たちの知ってるVじゃない」と驚きの声が上がっている模様。大人世代の思う「V」といえば、1990年代に人気を博した「ヴィジュアル系バンド」のこと。「推しのVはLUNA SEA」「やっぱりVだったらX JAPANは外せないよね」といった具合に、ヴィジュアル系の「V」として使っているケースが多いようです。
まさに、ジェネレーションギャップによる認識の違いを痛感したという体験談もあります。「バンドのつもりで『V系よく見るよ』って言ったら、『VTuber系よく見るんですね』って言われた」と、意味を取り違えられてしまった人も。
さらに、K-POPファンにとっては、「V」といえばBTSのメンバーである「V(ヴィ)」ことキム・テヒョンさんを指すことも。年代だけでなく、K-POPファンの場合も認識の違いに注意が必要なようです。
「Vを推してる」は世代や趣味によって異なる意味を持つ言葉。「V」について話すときは、何のことを指しているのか、お互いに確認しておく必要がありそうです。
オトナンサー編集部