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「自律神経を整える」ゆっくり&譲る気持ちが余裕を生む! 小林弘幸『自律神経の名医が教える究極の休み方』

  • 2025.3.1

きちんと休むためには、自律神経を整えることが先決。自律神経の名医といわれる、小林弘幸順天堂大学教授の著書『自律神経の名医が教える究極の休み方』から、心と体の休め方をご紹介! 今回はゆっくりスローであることの利点について手早く学びましょう。


ゆっくり、譲る気持ちが大事

話し方も動作も ゆっくりを心がける

必要以上に緊張しないためには、自分の感情をコントロールしなければなりません。
意識してゆっくり話すことを心がけてください。心に余裕ができて、緊張や不安、ストレスなどを軽減することができます。~中略~

ゆっくりとした口調は自分だけでなく聞いている人にもいい影響を与えます。
早口でまくし立てると聞いている人たちは焦りを感じてしまいますが、ゆっくりと語りかけると聞いている人たちの自律神経を安定させて落ち着かせることができるのです。
仕事の指示を出すときなどもゆっくり話してください。聞いている側は落ち着いて内容に集中することができるので誤解なく伝わりやすく、ミスを防ぐことができます。
会話だけでなく、そのほかの行動や動作でもゆっくりを心がけると、日常生活のなかで自律神経が整えられて、心身にいいコンディションをキープすることができるようになります。~中略~

行動をゆっくりしたものにすると、自然と呼吸が深くなります。ゆっくりと呼吸することも副交感神経を上げることに役立ちます。そこで意識していただきたいのが深呼吸です。
深呼吸をすることで緊張や興奮がやわらいだ経験は誰にでもあると思いますが、普段の呼吸を深いものにすることで心身をつねにリラックスさせることができるのです。(『自律神経の名医が教える究極の休み方』 第1章 いつも体に休みをもたらす行動習慣05より)

ゆっくり話すこと、ゆっくり行動することで整う自律神経。逆に言えば、焦りは自律神経を乱す大敵。そして次は、忙しい40代に覚えておいてほしい「お先にどうぞ」の心持ちについて解説します。

譲る気持ちがあれば ストレスフリーで疲れない

日常生活のなかでストレスを感じやすいシチュエーションのひとつに、行列があります。銀行のATMや人気の飲食店などの行列に並んでいるとき、なかなか列が進まないとイライラしてきます。前に並んでいる人がモタモタしていたら、さらにストレスを感じます。しかし、いくらイライラしたところで、列が早く進むことはありません。ストレスを感じても自分自身が損をするだけなのです。

こんなときこそ、心身をリラックスさせてストレスから自分自身を解放しましょう。深呼吸して、心のなかで「お先にどうぞ」と口にしてみてください。もしあとから来た人がいたら自分の順番を譲ってもいいと考えることで、心のなかに余裕が生まれます。列がなかなか進まなくても、イライラすることはなくなるはずです。
行列だけでなく、「お先にどうぞ」は生活のなかのいろいろなシチュエーションで使えます。自分を優先するのではなく、相手を優先して行動することで、緊張やプレッシャー、ストレスから自分自身を遠ざけることができるのです。
時間に追われる暮らしでは、どうしてもイライラを感じやすくなります。そうしたストレスから解放されるためにも、余裕を持った行動をすることを心がけましょう。
移動のために電車を利用するのであれば、1本乗り過ごしても問題ないスケジュールで行動するのです。時間に間に合わせるため、急いで駅に向かい、電車に駆け込んでいると交感神経が優位になってしまいます。

リラックスした状態をキープするためにも、交感神経を優位にしないようにします。「この電車は混んでいるから、次の電車に乗ろう」と予定を変更できるぐらい、余裕のあるスケジュールで行動するのです。(『自律神経の名医が教える究極の休み方』 第1章 いつも体に休みをもたらす行動習慣09より)

順番も時間も相手に譲っても構わないと思える心の余裕があれば、ストレスフリーで疲れにくくなるはず。余裕のある振る舞いは、きっと40代の大人としての魅力アップにもつながります。


書籍紹介

『自律神経の名医が教える究極の休み方』

順天堂大学医学部教授 小林弘幸

自律神経を整えることで、疲れやだるさから解放され、活力に満ちた毎日を。自律神経の名医・小林弘幸教授が女性のために提案する究極の休み方を解説。
第1章 いつも体に休みをもたらす行動習慣、第2章 日常に安らぎを与えるマインドセット、第3章 休憩を取るための究極の食事術、第4章 休憩につながる究極の運動&マッサージ、第5章 人間関係で疲れたときに心を休める方法、第6章 ベストコンディションをつくる休日の過ごし方の全6章。自律神経を整えることできちんと心身を休ませて元気に! 単行本1650円、Kindle版(宝島社)

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