月刊誌『素敵なあの人』の公式ブロガーの日常を綴った素敵ブログ。
今回は、旅インフルエンサー・にいみりささんが、エミール・ガレ展を訪れた様子の後編をレポート! >>>前回のレポートや「エミール・ガレ」についてはこちら!
こんにちは!63歳、旅インフルエンサーのにいみ りさです。 前回お届けした、東京・六本木。サントリー美術館で開催の展覧会「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」のレポの後編として、前回と違った角度での作品の楽しみ方やエミール・ガレの意外な一面、会場の建築の美しさ、周囲のスイーツレポをご紹介します!
いろいろな角度から見たくなる!目線の高さで見え方の変わる作品たち
前回、様々な作品をご紹介しましたが、そちらは肉眼で見ている状態のもの。実は、カメラ目線で見てみると、また違った見え方をするものがあります。
正面からよりも、背面にまわったほうが、デザインがみえてくるもの。ピンスポットに照らされた作品は角度を変えてみると、透けてレリーフが浮かびあがったり、上からカメラで撮影してみると、見える模様に気づいたりが面白いです。
展示風景
写真手前:花器「葡萄畑のエスカルゴ」エミール・ガレ 1884年 パリ装飾美術館 Paris, musée des Arts décoratifs
写真奥:花器「アンモナイト」エミール・ガレ 1884年 パリ装飾美術館 Paris, musée des Arts décoratifs
正面からと、反対側からで、柄の雰囲気が変わります。
写真:杯「私の遺産はキマイラ」エミール・ガレ 1889年 パリ装飾美術館 Paris, musée des Arts décoratifs
実物を見ないとわからない!一見ダークな色でさらっと見すごしても、実は……
図録よりも暗く見える作品で、さっと見てしまいがちだけど、よ〜くみると藍色と緑の複雑な色合いなのが伝わりますか?
花器 エミール・ガレ「蘭」1900年 ポーラ美術館
花器 エミール・ガレ「風景」1900年頃 サントリー美術館
展覧会は三部構成。ガラス以外の作品も!
こちらの展覧会は、下記の三部構成になっています。
①ガレの国際デビューでの作品 31歳〜
②パリ万博で大成功した1889年頃のガレ
③1900年パリ万博
「エミール・ガレ」というとガラス作品を思い浮かべることも多いと思いますが、繊細な柄のガラス作品のほかにも、陶器、家具、資料まで110件におよぶ展示があります。
手前:置時計 エミール・ガレ 1880年頃 サントリー美術館(菊地コレクション)
奥:花器 「フランス菊」エミール・ガレ 1881~85年 サントリー美術館(野依利之氏寄贈)
手前:花器「カトレア」エミール・ガレ 1900年頃 サントリー美術館
奥:花器「蘭」エミール・ガレ 1900年頃 サントリー美術館
1900年頃のガレはフランスを代表する装飾芸術家
会場の建物については後述しますが、大きな吹き抜け空間を抜けると、大ぶりで迫力ある作品や、ユニークで、カラフルな作品が並びます。
エミール・ガレは、家具も制作していたのですね。
飾棚「森」エミール・ガレ 1990年頃 サントリー美術館
花器「サクラソウ」エミール・ガレ 1190〜04年頃 個人蔵
香水瓶「女神」エミール・ガレ 1184年 ポーラ美術館
展覧会会場「サントリー美術館」の設計を手掛けたのは隈研吾氏。建物にも注目です!
美術館の設計を手がけたのは建築家・隈研吾氏。めざしたのは「都市の居間」としての居心地のよい美術館。展示室は3階と4階の2層からなり、3階には天井高9.3mの吹き抜け空間があります。
4階から3階へおりていきます。美術館内の随所で床材にウイスキーの樽材を再生利用しているそう。
展覧会の後の楽しみも!
展示品110点のうち、なんと67件がサントリー美術館の所蔵品。開館の10時から11時までは静かに鑑賞する時間「静寂観賞時間」で、11時以降は展示室内の撮影が可能です。鑑賞後にはゆったりお茶を飲みながら余韻に浸りたい!ミュージアムショップの隣にあるカフェがおすすめ。パフェやフレンチトーストに加賀麩が使われています。ボリューミーですが、さらっといただける優しいお味ですよ。
カフェ 加賀麩不室屋(サントリー美術館内)
カフェ 不室屋抹茶(サントリー美術館内)
くるま麩のフレンチトースト
ちなみに、サントリー美術館のある場所「六本木」は勘違いしやすい建物が!
ところで、今回の展示会場であるサントリー美術館のある六本木。実はこちら、場所を間違えがちなんです。その理由は……。
サントリー美術館は東京ミッドタウン六本木のガレリア3階にあります。間違えないでいただきたいのですが、六本木ヒルズではありません。関東に住んでいても、六本木ヒルズと六本木のミッドタウンの待ち合わせ場所を勘違いして焦ることがありがちです。
「ミッドタウン」六本木で待ち合わせね、って言われていて、六本木「ヒルズ」と勘違いしたり、「ヒルズで待ち合わせね!」って約束したのに、「待ち合わせ場所に、いないんだけど」ってミッドタウン六本木に行ってしまった友人から連絡あったり。珍しいことではないです。でもたとえ間違えたとしても、美術館入り口前にはソファがあるのでゆっくり待てます(笑)
東京ミッドタウン 入り口
展示室入り口
サントリー美術館入り口で
今回、いっしょに展覧会を回ったのは、上の写真でいっしょに写っている写真家・フォトグラファー植木奈緒子さん。2人で初日と、その後、もう一度鑑賞してきました。
「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」は、何回でも見たくなる魅力の作品群!2025年4月13日(日)まで開催しているので、興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
この記事を書いた人 にいみりささん
60歳をすぎてインスタグラムの休眠アカウントを、4ヶ月でフォロワー1万人超えに育て、一気にインフルエンサーに。旅&グルメを中心に暮らしを楽しむエッセンスを発信中。「何をしてるのか教えて!」とお願いされ開講しているインスタ運用レッスンが好評。