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「生ビール、酸っぱくて飲めたものじゃない」客からの“悲痛な叫び”に、飲食店からは“切実な声”も

  • 2025.3.26
画像:PhotoAC

SNS上では、生ビールを注文した際に「酸っぱくて飲めたものじゃなかった」「サーバーを洗浄して」「できなければ出さないで!」という声が挙げられ、同じような経験をした人たちの間で話題になっています。

ゴクリと美味しく飲みたいはずの生ビールが、なぜそんな“悲劇”を生んでしまっているのでしょうか。

本来、おいしい生ビールというのは、ほんのり麦の香りを感じるクリーミーな泡と、ほどよい苦みが絶妙にマッチしているもの。それが生ぬるかったり、酸味や雑味のせいで台無しになってしまうというのは、残念な気持ちになりますよね。

酸っぱさにうんざり…“匂いが気になる”という共感の声が噴出

酸っぱくて美味しくないビールを飲んだことがあるという人たちからは、共感するコメントが多く集まりました。

  • めっちゃわかる!瓶があるお店なら瓶を頼んじゃう
  • 酸っぱくてびっくりして、すぐに店を出た
  • サーバー洗ってない時の鉄っぽい感じ、あれ辛い…
  • 何か変なカスが浮いてて、卵のような匂いが気になる時ある

生ビールの“匂いへの不満”は深刻で、飲んだ瞬間からテンションが下がってしまうよう。

一杯目の生ビールでこのように感じてしまうのは辛いですよね。

また、ビールサーバーだけの問題だけではなく、樽に溜まっているビールが古かったり、腐っていると言う意見も。

  • 下のほうに古いビールが溜まって、腐ってるんじゃないかな

飲食店からは、洗浄についてリアルな声も…

今回の投稿からは、飲食店からも様々な工夫をしている声が。

  • ウチは毎日洗ってます
  • 生ビール置くスペースがなくて、うちは瓶ビールに変えました
  • ワンオペでは洗浄が大変なので、正直厳しいところもある
  • グラスの保管方法や洗い方も味に影響しますね

「生ビールは鮮度が大事」とよく言われますが、サーバーの洗浄はもちろん、グラスの洗い方や保管場所なども大事なのですね。

おいしいビールを楽しむために…。「店側の管理」と「客側の対策」

実際、大手ビールメーカーによれば、毎日のビール回路の「水通し洗浄」と週1回の「スポンジ洗浄」が推奨されています。専門の管理会社と契約して、定期メンテナンスを受ける飲食店も珍しくありません。また、樽の回転率(3日以内)を上げることで、常に鮮度の高いビールを提供することができます。

また、ビールの注ぎ方にもこだわることで、泡がクリーミーに仕上がり、味わいが格段に変わるとも言われています。

客側としては、提供されたメニューに対する口コミやお店の雰囲気から判断し、安心しておいしいビールを味わえる場所を探してみるのも一つの方法でしょう。

美味しいビールを楽しみたい気持ちは同じ

酸っぱくて異様な匂いのする生ビールにがっかりする気持ちは、多くの人が共感できるもの。けれど同時に、毎日の洗浄や管理作業は飲食店にとって大きな負担もあるというリアルな声も聞こえてきます。

美味しいビールを楽しみたいという思いは、お客さんもお店も同じ。何気なく毎回注文していた“生ビール”の裏側には、さまざまな企業努力や手入れがあってのものなのです。