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むっず…!【古兵】は「こへい」以外になんと読む?→気になる正解は…?

  • 2025.3.24

「兵」という漢字は、小学校で習う基本的な字のひとつです。
「兵庫県(ひょうごけん)」や将棋の「歩兵(ほへい)」などで目にすることが多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「兵」を使った少し珍しい言葉、「古兵」をご紹介します。
さて、この漢字、皆さんはどう読みますか?

「古兵」の読み方とは?

「古兵」を見て、素直に「こへい」と読んだ方――正解です!

「古くからいる現役の兵士」を意味する「古兵(こへい)」は、そのままの読み方でOKなんですね。

……ですが、実はもうひとつ、難読漢字としての読み方があるんです。

読み仮名は6文字。「古」は「ふる」と読み、「兵」は少し特殊な読み方をします。

ヒントは、松尾芭蕉の有名な一句。

夏草や ○○○○どもが 夢の跡

この空欄に入る4文字の語句、思い出せましたか?

正解は「ふるつわもの」

そう、正解は「ふるつわもの」でした!

俳句の全文は「夏草や ふるつわものどもが 夢の跡」。

あの有名な紀行文学『奥の細道』に収められている一句ですね。
大人になっても記憶に残っているという方も多いのではないでしょうか。

「ふるつわもの」の意味とは?

「ふるつわもの(古兵)」には、以下のような意味があります。

① 多くの戦を経験した老練な武士。戦い慣れた強者(つわもの)。
② 長年の経験を積み、その道に通じている人。ベテラン。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館))

つまり、「兵士」としての意味だけでなく、「熟練者」や「ベテラン」といった意味合いも含まれているんですね。

ちなみに「ふるつわもの」は、「古兵」だけでなく「古強者」とも書きます。
「強者」と書いて「つわもの」と読むあたり、より力強く感じられるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

「古兵」には、「こへい」と「ふるつわもの」、2つの読み方があります。

日常で見かける漢字にも、思いがけない読み方が隠れていることがあります。
今後も、そんな“意外と読めない”漢字をどんどんご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!