小さな子どもを連れて外食に出かけると、周囲への気遣いに悩む場面は少なくありません。
全国展開されているファストフードチェーン「ミスタードーナツ」(以下、ミスド)は、軽食や飲み物を手軽に楽しめる店として多くの人から支持されています。
ところが、子どもが店内で元気にはしゃぐことに対し、「もう少し静かにしてほしい」という声が上がることもあるようです。
実際、度々SNSでは「子連れの親を温かく見守ってあげて」「いや、公共の場なんだから配慮してほしい」といった意見があがっています。
「子どもが騒ぐのは仕方ない」
ここでは、子連れに対して寛容な声や、「子どもが店内で多少騒いでも仕方ない」という意見を見てみましょう。
- 子どもが喜んでくれるなら、それが一番大切だよね
- ミスドはファストフード店で家族連れも多いお店だし、子どもが騒ぐのは仕方ないのでは?
- 高級レストランでもないから、周囲が多めに見てあげるのが普通だと思う
- 家で食べると片付けも大変だし、店内で食べるほうが助かるよね
- 子ども向けメニューがある店で静けさを求めるのは正直キツいかも
こうした声には、「ドーナツを楽しむ子どもの姿を温かく見守ってほしい」「子連れが利用しやすいお店だからこそ、ある程度の騒がしさは理解してほしい」という思いが感じられます。
「やめて欲しい」派の本音
一方で、周囲の人が落ち着いて過ごせるよう、もう少し配慮してほしいという声も少なくありません。
- 公共の場なんだから、親はきちんと子どもを静かにさせるべき
- 子どもだからって大声でいいわけじゃない、やめて欲しい
- ミスドでも落ち着いて息抜きしたい時にきてる。うるさくされるとストレス溜まる
- 子どもが騒ぐのは仕方ないけど、注意しない親を見るとモヤモヤする
こうした意見には、「子どもがいる・いないに関係なく、お店はみんなが過ごす空間だから気遣いが必要」という共通認識が垣間見えます。
両者の意見が完全には交わらないワケ
子どもの楽しそうな声を温かく見守る人もいれば、落ち着いて過ごしたいからこそもう少し配慮がほしいという人もいるため、両者の意見が完全に交わるのはなかなか難しいようです。
実際、飲食店の中には親子向け席と静かに過ごしたい人向け席を分ける、あるいは「子連れ歓迎」「大人がゆったり過ごす空間」を明確に打ち出すなどの工夫を行い、トラブルを減らそうと試みるところもあります。また、「お互いに配慮をお願いします」と掲示し、利用客同士の理解を促す取り組みをしているお店もあるようです。
とはいえ、声が聞こえるだけで気になる人もいれば、ルールを設けても守られないケースはゼロにはなりません。「子どものはしゃぐ時間も大切」「周囲が静かに過ごす権利も尊重したい」という思いがぶつかり合う限り、すんなり解決できる問題ではないのかもしれません。
「ミスドなのに」「子どもだから」と一括りにしないで
人それぞれの考え方や生活環境がある以上、両者の意見が完全に一致するのは難しいかもしれません。
しかし、お互いの事情を少しでも想像し合い、必要以上に攻撃的にならず、折り合いを探ろうとする姿勢こそが大切なのではないでしょうか。
「ミスドなのに」「子どもだから」と一括りにするのではなく、お店も利用者も気持ちよく過ごせるよう、ちょっとした配慮や譲り合いが広まっていくことを願いたいものです。