式での計算問題よりも、文章で問題が書かれていると少し焦ってしまうかもしれませんね。また、速さに関する公式を覚えていますか?この問題を通して速さ・距離・時間の関係について学んでいきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
分速70mで30分歩いたとき 進んだ距離は何m?
いきなり距離で聞かれても、すぐに計算するのは難しいですよね。
分速と時間からどのようにして距離を出すのか、一緒に確認していきましょう。
解答
答えは「2100m」です。
どのような計算手順で答えを出すことができるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
まず「分速」というのは、「1分間で進む速さ」のことです。よって、分速70mは1分間で70m進むということになります。、
「2分間で70×2m進む」「3分間で70×3m進む」・・・というように、時間が倍になれば、進む距離も倍になりますね。これは比例の関係と呼ばれるものになります。
今回は30分間歩くので、その距離は次のように計算できます。
70×30
=2100m
もし、単位をkmに直すのであれば、1km=1000mなので、以下のように変形すればいいですね。
2100m÷1000
=2.1km
この問題は距離を求めさせる問題でしたが、速さを求める式は「距離÷時間」ですので、合わせて抑えておきましょう。
よくある間違い
この問題では「30分進んだ距離」でしたが、これが「3時間進んだ距離」だと計算式はどのようになるでしょうか。
単純に3を掛け算すればいいというのもではありません。分速ですので、時間を分に直してから計算する必要があります。1時間は60分ですので、3時間は以下のように分かります。
60分×3
=180分
あとは、分速70mを掛け算すれば答えを得ることができますね。
70×180
=12600m
=12.6km ←12600m÷1000
分速以外にもにも、「時速」や「秒速」などの単位もありますので、計算式を立てる前に確認が必要になります。
まとめ
文章を理解して距離を求める式に直すことができれば、そこからの計算はシンプルになりますね。
ただ、文章を正しく読まないと正しい式を作ることができませんので、注意する必要があります。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。他にもカッコを含む計算や四則混合の問題がありますので、時間がある方はそちらの問題にもぜひチャレンジしてみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。