小学校の低学年で学習する「引き算」でも、桁が大きくなるとミスをしてしまうことがあります。
この記事では、計算ミスを減らすために、引き算を簡単にするテクニックを紹介します。やり方は簡単なので、ぜひ練習してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
6125−1988
「四桁−四桁」の計算です。繰り下がりに注意して計算しましょう。
まずは、自分自身で答えを出してみてください!
解説
今回の問題の答えは「4137」です。
ここでは、次のように工夫して計算をします。
(1)6125から2000を引く(6125−2000=4125)
(2)4125に12を足す(4125+12=4137)
元の計算は、「1988を引く」という計算でしたが、「2000を引く」「12を足す」という計算になりました。同じ引き算でも「2000」というキリのいい数にしたことで、暗算しやすくなりましたね。
そのあとの「12を足す」というのは、本来1988を引くところで2000を引いているので、引きすぎた12を戻しています。
このように、引く数が1000の倍数のようなキリのいい数に近いとき、まずはそのキリのいい数を引いてみましょう。そして、そのあと引きすぎた分を足して調整します。すると、繰り下がりの計算をせずに、答えを求めることができます。
数学的な式変形
この計算の工夫は、数学的には次のような式の変形を行なっていることになります。
6125−1988
=6125−(2000−12)
=6125−2000+12
=4125+12
=4137
まず、「1988」を「2000−12」にしています。そのあと、カッコを外して「2000を引き、12を足す」としました。
カッコを外す前は「−(2000−12)」ですが、カッコを外したことによって「−2000+12」と符号が変化していることに注意しましょう。
まとめ
普段電卓を使って計算している方もぜひ暗算での計算をする習慣を作りましょう。
繰り返し計算練習をすることで、計算の正確性とスピードが上がっていきます! 他の記事でも、計算問題を紹介しているので、ぜひご覧ください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
類似の数学問題にもう1問挑戦!