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日本茶カフェでお茶の魅力を再発見〜湘南通信〜

  • 2025.2.28

皆さん、日本茶って飲みますか? 私自身はいつの間にか自宅で楽しむことは少なくなってしまったのですが、時々、丁寧に淹れた日本茶をいただくと、そのおいしさにしみじみ感動します。今回は、日本茶の新しい楽しみ方を提案する3店をご紹介します。

日本茶の可能性を広げる 『CHABAKKA TEA PARKS』

上の写真、ビールじゃないんです。ビールサーバーを改良した専用マシンで、冷茶を直接注ぐ『ドラフトティー』。クリーミーな泡がのった煎茶(写真)とほうじ茶の2種類があります。ちなみにこのマシン、お客さんが自ら操作するシステム。そういう仕掛けって、ちょっとワクワクしますよね。他にも、日本茶専用のドリッパーで淹れたり、お茶を使ったポップコーンやお茶漬けのもとなどオリジナル商品も展開。『CHABAKKA TEA PARKS』(チャバッカ ティーパークス)は、ユニークな日本茶セレクトショップです。

お茶を使った食事メニューもあります。人気は、南高梅のお茶漬け。抹茶の原料である手摘みの碾茶(てんちゃ)をたっぷりとふりかけ、紀州の南高梅をトッピング。熱々のほうじ茶をかけていただきます。碾茶のうまみと肉厚の南高梅、ほうじ茶の香ばしさが口の中にふんわりと広がります。

店主の三浦健さんは、アパレル業界からの転身。日本のものの質の高さ、ものづくりの良さに惹かれるうち、日本茶に携わるように。「日本茶業界も高齢化や後継者問題、人口減少などがあり、厳しい。でも、まだまだできることがいっぱいあるんです。『お茶はこうあるべき』ではなく、『こうあってもいいんじゃない?』という視点を常に持っています」

ブランドの軸として決めているのは、ブレンドティーではなくてシングルオリジンであること。「誰が作っていてどんなお茶なのか、個性がはっきりとわかるお茶ですね」次に、オーガニック栽培であること。そして小規模農家であること。「栽培量の少なさゆえに東京には流れてこないけれど、とてもいいものを作っている農家さんはいます。地産地消だったお茶も、ここでなら飲めるんです」最後に、同世代であること。「この条件を守ると、あまり多くの種類は揃えられないんです。その代わり希少価値は高く、リピーターのお客さんも多い。『ここでセレクトしているなら間違いないよ』と言っていただけます」

CHABAKKA TEA PARKS 鎌倉店
神奈川県鎌倉市御成町11-10
TEL:0467-84-7598 営:11:00〜18:00 無休
HP: https://shop.chabakkateaparks.com
Instagram: @chabakkateaparks

体験型のお茶会も開催する 『鎌倉倶楽部 茶寮小町』

多くの人々で賑わう、鶴岡八幡宮の参道 若宮大路と小町通り。その2本に挟まれた一角に『鎌倉倶楽部 茶寮小町』はあります。一歩入ると、外の喧騒が嘘のように、静かで落ち着いた空間。店主の齊藤亜紀さんは、幼少の頃から茶道をたしなんできたそう。鎌倉には珍しく、夜22時まで営業していて、夜はお茶、甘いものに加え、お酒やおつまみも楽しめます。

春のおすすめは、季節限定の苺白玉。粒あんに苺を合わせた苺餡と、粉から作る茹でたての自家製白玉。間に挟まれたマスカルポーネチーズが、いいアクセントになっています。セットとしておすすめの日本茶は、宮崎県五ヶ瀬産の釜炒り茶やまなみ『山懐に吹く香』。香ばしさとともに、花穂紫蘇の香りを思わせる漂い。九州・阿蘇と高千穂の狭間に位置する五ヶ瀬川の上流にある茶園で、農薬や化学肥料を使わずに作り続けられています。

店内には、齊藤さんが実際に全国に足を運んで選んだ茶器や茶葉も販売されています。茶葉は常時30種類以上。「飲んでみて、農家さんの土地の情景が思い浮かぶお茶を揃えたい。個人的には、鼻に抜ける香りがすっきりとしたもの、後味が舌にまとわりつかず、余韻としてふわっと香るお茶がいいですね」

「日本茶をもっと気軽に楽しめる機会を持って欲しい」との想いから、期間限定で『煎茶を美味しく楽しむ体験』を開催。日本茶の種類や特徴を学び、茶葉の計量から淹れ方までを実践する講座です。3月は1日(土)〜5日(水)、7日(金)〜9日(日)の各日10:00〜11:30/17:30〜19:00、各回¥5,500。お問合せは、インスタグラムのDMまたは電話にて。

鎌倉倶楽部茶寮小町
神奈川県鎌倉市小町2-20-19二ノ鳥居ビル1F
TEL:0467-23-1000 営11:00〜22:00(月〜金)/11:00〜13:00・18:00〜21:00(土日祝) 木曜休み
HP: https://kamakura-club.com/tearoom
Instagram: @tearoom_kamakura

お茶の力で心身を癒す 『逗子茶寮 凛堂』

逗子駅の程近く、亀岡八幡宮の向いにある『逗子茶寮 凛堂』。店主の山本睦希さんは飲食業に長く従事し、ソムリエの資格も持つお酒のプロフェッショナル。前職で日本茶に触れる機会があり、それまで経験してきたことと、日本人として生まれたからこそできること、継承していかなければならないものを融合させたのが、このお店だと言います。昼間は茶寮、日が落ちる頃からはバーになり、お茶を使ったオリジナルカクテルも。不定期で日本茶講座も開いています。「日本茶ってこんな楽しみ方ができるんだ、というのを伝えたい。お茶の伝道師になれればいいなと思っています」

昼のおすすめは、食前、食中、食後の3種類の日本茶と軽食、季節の上生菓子を楽しめる和のアフタヌーンティー『茶然』(さぜん)。2時間くらいかけて、ゆっくりと楽しむ人が多いとか。他にも、お茶に合わせた季節の上生菓子を、月替わりで5種類、二十四節気ごとに1種類を用意しています。

明治に活躍した思想家・美術運動家の岡倉天心は、茶道や日本の文化を欧米に紹介した著書『茶の本』の中で、「茶は薬として始まった」と述べています。山本さんは、訪れた人が今何を飲みたいかをヒアリングして、一緒にお茶を決めているそう。「すっきりしたのがいい、とろっとして甘いものが飲みたい、最近体が重くて、など人によってもその時によっても全然違う。かしこまって欲しいわけではないんですが、ただお茶を楽しむだけよりも、より今合ったものを”摂取”していただきたい、という気持ちがあります。だから、おすすめは何?と聞かれるのが一番困るんです(笑)」

逗子茶寮 凛堂
神奈川県逗子市5-1-12 カサハラビル逗子B-2F
TEL:046-870-3730 営12:00〜16:30・17:30〜24:00 不定休
HP: https://rindo-zushi.com
Instagram: @rindozushi

この記事を書いた人

ライター 髙橋千恵子

髙橋千恵子

東京生まれ、東京育ち。子どもの頃、夏休みの度に過ごした湘南へ2018年に引っ越し。軽いお試し移住のつもりが、湘南の魅力にハマって早6年。海や山が近く、人も時間もゆったりとした環境で、ネコと暮らしています。ライターとしての専門は美容。

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