料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!3品目はきじまさんの「ごちそう焼きポテサラ」。目玉焼きをつぶすときのビジュアルがたまらない一品です。
■お題その2「俺のポテサラ。私のポテサラ。」
【きじま】蒸し焼きにしたじゃがいもが香ばしくて脂っこくて、まさに酒を呼ぶ味。
温かいうちは素直に旨いけど、冷めて味がなじんだのもまたいい。だから、持ち寄りの宴会にもお薦め。目玉焼きは別にして持っていって皆の前でザクザク混ぜる。これだけで大いに盛り上がる!
■“ごちそう焼きポテサラ”のつくり方
◇材料 (つくりやすい分量)
じゃがいも:400g
玉ねぎ:1/2個
厚切りベーコン:100g
卵:1個
パセリ:2枝分(あれば/粗みじん)
マヨネーズ :大さじ4
サラダ油 :大さじ2
A :
・ 酢:大さじ1
・ 砂糖:小さじ1
・ 塩:小さじ1/4
B :
・ 塩:少々
・ 粗挽き黒胡椒:少々
(1)下ごしらえ
じゃがいもは皮をむいて幅1cmのいちょう切りにし、さっと洗って水気をきる。ベーコンは幅7~8mmの細切りにする。玉ねぎは薄切りにしてさっと洗い、水気をきってボウルに入れ、Aをからめる。
(2)じゃがいもを焼く
じゃがいもをフライパンに入れてサラダ油をからめ、蓋をして中火にかける。途中で上下を返して全体に焼き色がつくまで蒸し焼きにし、火が通ったら取り出して油をきる。
(3)玉ねぎと混ぜる
①のボウルに②のじゃがいもを入れ、じゃがいもを潰しながら玉ねぎと混ぜ、マヨネーズも加えて混ぜる。
(4)ベーコンを炒める
フライパンを中火で熱し、ベーコンをさっと炒める。卵を割り入れて蓋をして、半熟に焼く。
(5)仕上げ
③のボウルに、あればパセリを入れ、④のベーコンと目玉焼きも加えてBをふり、目玉焼きを潰しながらざっくり混ぜる。
――教える人
「きじまりゅうた 料理研究家」
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
「吉田 愛 料理研究家」
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也