大阪府在住の40代女性・ももママさんは、20年前のその日、妊娠中の大きなお腹を抱えて電車に乗りこんだ。
すると、座席に座っていたヤンチャな見た目の若者が......。
<ももママさんからのおたより>
20年前、親友が赤ちゃんを出産した際、お祝いのために産院へ駆けつけることにしました。
その時わたしは妊娠7か月だったので、大きなお腹を抱えながら休み休み電車を乗り継いで、1時間かけて向かっていたのですが、途中、お腹が張ってきて......。
誰よりも先に立ち上がったのは...
どうしようと思いながら電車に乗った瞬間、18~19歳くらいで、髪は金髪で剃り上げ、あちこちにピアスをした怖い感じの男の子が席からサッと立ち上がり、こちらへ向かってきました。
そして、ニコッと笑顔で「どうぞ座ってください」って照れ臭そうに声をかけてくれたのです。
声かけてくれた瞬間に電車の周りの空気感が変わったのがわかりました。見た目で判断してはいけない、優しい男の子でした。
あのときはありがとう。誰よりも先に立ち上がって声をかけてくれたあなたのおかげで、無事に友達の産院に辿りつけました。
お腹にいた子は、あなたと同じように、困った人にさっと手を差し伸べられる子に育ってます。
手を差し伸べられた人から、優しさと思いやりの輪がまた次の人へ広がっていきますように。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)