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「何度も反芻」「嗚咽レベルで涙」若手女優が“月経と貧困”を抱えた生徒役を熱演!止まらない感動の声『御上先生』

  • 2025.3.5

松坂桃李が主演するTBS系日曜劇場『御上先生』(毎週日曜よる9時)の第7話が3月2日に放送された。3年2組の生徒・椎葉(吉柳咲良)が抱える問題に向き合った御上(松坂)。椎葉の悲痛な声を受け、生徒たちが自ら考えて行動し、視聴者からさまざまな意見が飛び出していた。

御上の生徒へのとっさの行動にSNS「グッときた」

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日曜劇場『御上先生』第7話より(C)TBS

椎葉(吉柳咲良)が生理用品を万引きし、御上(松坂)たちが店に駆けつけた。店員と対応した御上は、万引きした商品の会計のみならず、大量の生理用品をかごに入れ、支払った。両親が交通事故で亡くなり、和菓子店を営む祖父母に育てられてきた椎葉。しかし、祖父が認知症になり、祖母が倒れてしまい、生活に困窮していたのだった。

御上のとっさの行動にSNSでは、「何か出来ることを!って思ってくれた優しさにグッときた」「生理用品の知識は少なくても今必要なんだと即行動してくれるありがたさよ」と反響を呼んでいた。

生理の貧困・ヤングケアラー問題に向き合う

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日曜劇場『御上先生』第7話より(C)TBS

アルバイトを掛け持ちしながらヤングケアラーとして介護を続けていた椎葉。禁止されているアルバイトとその内容にも問題があり、椎葉に退学処分が下った。教室で椎葉は、困窮していた自身の家庭事情をクラスメートたちに明かす。「ほんとのほんとに困ってると自分の何かを鈍らせないと、生きているのが無理になるんだよ。相談できる人がいるということにも気づけなくなる」という状況が切実さが物語っていた。

SNSでもこの言葉に「ドラマの台詞なの? 心臓を鷲掴みにされる」「今の自分に被って、嗚咽レベルで涙が止まらなかった」「共感しすぎて泣いた」「すごく刺さった」と反響が続出。

生理によって辛い現実を思い知らされた椎葉は、「私はここで血を流しているのに、誰も気づいてくれないって。苦しくて…。私は…私がここにいるとってことを見つけてほしかったんだなって、気づいたんです」と、生理用品を万引きした理由を語った。

彼女の言葉に「抱えきれなくなった末の万引きが、椎葉さんなりの精一杯のSOSだったと思うと重すぎる」「助ける力とともに、助けを求める力も大事」「椎葉の言葉が何度も反芻されて涙が止まらなかった」「椎葉の生きづらさは椎葉だけの問題じゃなく政治や未来の問題」「椎葉さんの話、私の心にも響いた」とさまざまな声が上がっている。

脚本の詩森ろばは、自身のXで「現実ではこんな速度は無理だと思いますが、女生徒だけが集められる生理の授業が過去のものになりますように」と思いをつづっていた。

椎葉の事情、思いを知った3年2組の生徒は、退学取り消し、そして家庭環境が悪化した生徒の救済措置を検討してもらうよう、生徒たちに署名を求めた。3年2組の行動が他の生徒たち、そして理事長・古代(北村一輝)をも動かし、椎葉の処分は撤回され、生徒の支援も古代は約束したのだった。

SNSでは「3年2組の皆が椎葉さんのことを受けとめて主体性をもって動いていく姿、素敵だった」「ただの退学取り消しだけじゃなく、救済システム構築要求まで持っていくとは、やるなぁチームオカミ」と称賛する声が上がっていた。

『パーソナル・イズ・ポリティカル(個人的なことは政治的なこと)』について、改めて考えさせられる回となった第7話。一方、ヤマトタケルから3通目のFAXが届き波紋を広げ、古代と塚田(及川光博)のつながりも気になるところだ。

また、文科省では津吹(櫻井海音)が勤務中に倒れるという、悲劇が訪れた。目の当たりにした槙野(岡田将生)の回想シーンが意味深で…。ラストでは御上の部屋にあった、文科省、永田町、隣徳学院の“不正疑惑”の関係図を書いたホワイトボードが一瞬映し出され、新たに行動しようとしている様子だ。さまざまなピースがどうつながり、何が浮かび上がるのか―次回もお見逃しなく。



TBS系 『御上先生』毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。

※記事内の情報は執筆時点の情報です