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【60代ヘルスケア】「最近すぐ疲れる」「体力が落ちた」という人は、自律神経の乱れが関係しているかも?いますぐ疲れやすさを改善する日常生活のコツ2選

  • 2025.3.15

 

「最近、疲れやすくなってきた……」
「去年は平気だった仕事がきつい」
「体力をつける方法はない?」
 
60代になり、しっかり睡眠をとっても疲れがとれないと感じている人も多いのでは。もしかすると、加齢だけではなく、自律神経の乱れも原因のひとつになっているかもしれません。
 
日常生活を少し変えるだけで「疲れにくいからだ」を手に入れられます。この記事を読むと、若いころに負けない元気な日常生活を送れるようになりますよ。
 

60代になり疲れやすくなったのはなぜ?

60代になると、生活に大きな変化がなくても、疲れやすさを感じるものです。その原因はいくつかあります。

  • 加齢(筋肉量の減少)
  • 運動不足(からだを動かす機会の減少)
  • 食生活の乱れ(栄養の偏り)
  • ホルモンバランスの変化(更年期障害・女性ホルモンの減少)

加齢が進むと筋肉が減り、脂肪が増えてきます。するとからだが重くなり、動くのがおっくうになりますよね。さらに運動不足になり、どんどん疲れやすくなる悪循環に陥ります。 「疲れやすいから動かない」「動かないからさらに疲れやすくなる」という無限ループにハマっていませんか? 長年勤めた仕事を退職した人も多いと思います。人に会う機会も減り、外に出る機会も少なくなりがち。このような生活の変化が、体力の低下につながっている場合もあります。

自律神経の乱れが疲れにつながる

実は、自律神経も老化するということをご存じですか? 自律神経はからだが問題なく動けるように24時間働いています。交感神経と副交感神経がバランスよく動くことで、私たちは元気に過ごせているのです。しかし、年齢を重ねると副交感神経の働きが急激に低下するといわれています。
 
さらに、
 

  • 精神的ストレス(人間関係や仕事の不安や悩み)
  • 身体的ストレス(気、過労)
  • 騒音や寒暖差によるストレス
  • 更年期障害

さまざまなストレスによって交感神経が優位になり続けて、自律神経が乱れてくるのです。そのため疲れやすくなってしまうこともあります。

疲れやすさを改善するポイント2選

心身ともに元気に過ごすには一体何から始めればいいのでしょうか。ここでは、疲れやすさを改善するための日常生活の過ごしかたのポイントを2つ紹介します。
 

【1】筋トレを始める

適度な運動や筋トレは、疲れにくいからだ作りに最適です。
筋力は、50〜60代でガクッと落ちるといわれています。
 
とくに取り入れてほしいのは、下半身の筋トレです。転倒による怪我や骨折を予防したり、生活習慣病を予防したりする効果があります。まずは、からだに負担がかからないよう、無理のない範囲で始めましょう。
 
階段を積極的に使ったり、テレビを見ながらスクワットをしたり、生活のなかでできる筋トレを取り入れるのがおすすめです。
 
筋トレと一緒にストレッチも行うと、怪我防止や筋肉の柔軟性が高まるので、自律神経の働きを整える効果もあります。

【2】食生活を見直す

疲れやすさを改善するには、1日3食バランスよく食事を摂ることが大切です。この基本的なことが健康維持、風邪や病気にかかりにくくしてくれます。
 
とくに「まごわやさしい」を意識した食事は老化予防や疲労回復に効果的です。加えて、60代では肉や卵、チーズなどの動物性たんぱく質や乳製品を取り入れるとさらにいいですね。
 
「まごわやさしい」とは、「取り入れると健康的な食生活を送ることができる食材を頭文字で語呂合わせしたものです。「ま」は豆、「ご」はごま、「わ」はわかめ、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」はしいたけを表しています。
 
朝食を抜いたり、サプリで済ませたりするのではなく、1日3食の食事を楽しみながら、健康的な食生活を続けていきましょう。
 

60代の体力低下には漢方薬もおすすめ

疲れが重く、食欲もない……そんなときは漢方薬を試してみませんか。漢方薬は、「肉体的な疲れ」に対して足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能をよくして必要なところに栄養を届けます。
 
毎日飲むだけで手軽なうえに、根本から肉体の疲れやだるさの改善を目指すことが可能です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
食欲がなく、疲労や倦怠感があって体力が弱っている人におすすめです。胃腸の動きをよくして体力を回復させ、元気を取り戻すのを助ける作用があります。人参栄養湯(手足の冷えや貧血などの症状がある、虚弱体質で体力がない人におすすめ。疲労倦怠や虚弱体質に働きかけて元気を取り戻すのを助けます。 漢方薬は自分の体質や体調に合ったものを、病院や薬局でで処方してもらう必要があります。

日常生活を見直して疲れにくいからだを手に入れましょう

疲れは病気ではないからといって放っておかないようにしましょう。元気に老後をむかえるためには、いまから日常生活を見直すことが大切です。疲れにくいからだで、毎日楽しく過ごしましょう。

この記事を書いた人 碇 純子さん

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学) 神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。 世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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