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早く春が来ないかな、そんな気持ちになる素敵なアイテムにヴァレンティノで出会いました【風間ゆみえ連載】

  • 2025.2.26

Can’t Stop New Romantic
 
今、私の心をときめかせてくれるのは、
時代を超えて愛される、ロマンティックで上質な服。
早く春が来ないかな、思わずそんな気持ちになる
素敵なアイテムにヴァレンティノで出会いました。

スタイリスト・植物療法士 風間ゆみえさん
スタイリスト、ファッションディレクター、フランス植物療法普及医学協会認定のメディカルフィトテラピスト、ルボア フィトテラピースクール講師と多数の肩書が。本誌の連載も好評。

レース、フリル、リボン。
 
久しぶりに帰ってきた!
私のなかのエターナルな三種の神器に心躍る今シーズン。
年を重ねるごとに変化する(ホルモンバランスなど)からだの機能が調節されていくように、40代に入ったあたりから着るものにも変化が現れました。
 
そう、からだの一部のように好んで着ていたレースやフリルが似合わない……と感じることが多くなったのです。
しばらくは手にすることもなく、ただクローゼットで出番を待つ素敵なものたちが気の毒になり、似合うひとのもとへと手放したものもたくさんありました。
そんな期間が気付けば10年近くも続いていたことにも驚きますが、今年はほんのりと懐かしさも覚えるレースやフリル、リボンなどの、甘くて、柔らかで、大人である今も胸の奥をくすぐられる古きよきものを再構築するような、個性と魅力を際立てる装飾的なファッションも楽しみな春の始まりです。

ソックス¥60,500 ※参考商品(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/全てヴァレンティノ インフォメーションデスク)

Ribbons, once commonly
seen in childhood accessories
or special occasion dresses,
have made a stylish comeback
this season, reimagined
in a more refined way.
 
リボンの始まりは子ども時代。
優雅でありながら少し控えめで、
結び目に秘密を抱えたような
佇まいに惹かれていました。
遊び心と魅力のあるアクセントは
大人になった今も心ときめくモティーフです。

ボウタイブラウス¥385,000 ※参考商品(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/全てヴァレンティノ インフォメーションデスク)

Frills, an embellishment that adds
volume and movement, bringing
a touch of glamour to the garment.
It originated from the fashion
of the Victorian and Rococo eras.
 
波のように重なり合う優美なフリル。
まるで風に揺れる花弁のような儚さを持ちつつ、
その一瞬の美しさが永遠に続くように思わせる。
自由に広がるふくよかなフリルもいいけど、
フリルが持つ柔らかさと立体感が、
礼儀正しくある感じが今の気分。

レースブラウス¥676,500 ※参考商品(ヴァレンティノ ガラヴァーニ/全てヴァレンティノ インフォメーションデスク)

Lace, has long been known
as a romantic and elegant fabric,
but it has been reimagined with
a modern edge in today’s designs.
 
静かな優雅さ。
レースの細やかな編み目は、透明感を
持ちながらも、どこか温かみと品のよさを感じさせる
ラグジュアリーな表情のものに惹かれます。
レースの美しさに見合う美しいジュエリーを
選んだらボトムははき古したような
ダメージ感のあるデニムとのコントラストで
それぞれを引き立てるスタイリングがいい。

photograph: DAEHYUN IM
special thanks: SAIKO

otona MUSE 2025年3月号より

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