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【フォトグラファー 紡季さんが推薦】人生観と感性に刺激を与えてくれた2冊の本

  • 2025.2.25

InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『風景で紡ぐ 明日、花笑むためのことば113』(WAVE出版)を発売した、フォトグラファーの紡季さん推薦の2冊です。

人生観と感性に刺激を与えてくれた2冊

SNSに写真を投稿する時、どんな言葉を添えようかと悩むことがあります。毎日が幸せにあふれている人、大切な人を思う人や心の中が寂しさに埋め尽くされている人……。どんな人に、どんな言葉を届けられたらいいのだろうと考えます。自分の経験やイメージから言葉を考えていく中で、影響を受けた本を2冊ご紹介します。

1冊目は住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』です。毎日を惰性で過ごす日々が続いていた中で出合ったこの本は、〝当たり前の日常の大切さ〟を教えてくれました。日常の中で生まれる楽しさや、気持ちのつながるワクワク、すれ違う悲しさや劣等感も、当たり前に居てくれる家族や友人の存在があってこそなんだと、人とのつながりの大切さに気付かせてくれた大事な一冊です。

2冊目はkotoさんの『いとエモし。超訳 日本の美しい文学』です。枕草子や万葉集などの古典文学が現代人になじみやすいように現代語訳されていて、電気やスマホもない時代の人々の、素敵な感性に触れることができます。昔も今も変わらない恋の悩みであったり、電気やスマホがない昔ならではの感性に親しみをもって触れることができる、心に響く一冊です。 どちらも、私の人生観と感性に刺激を与えてくれた、ずっと心に残っている大切な本です。 文=紡季

『君の膵臓をたべたい』 住野よる著/双葉社

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。2016年本屋大賞で第2位を受賞の青春小説。

『いとエモし。 超訳 日本の美しい文学』 k o t o著/サンクチュアリ出版

枕草子、万葉集、古今和歌集、徒然草などに綴られたいにしえの言葉たちを、「いまを生きる私たちの感覚」に合わせて“エモ訳”した上で、超美麗なイラストによって視覚化した新感覚エッセイ。なんともいえない、胸いっぱいな気持ちになれる。


今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…
紡季(つむぎ)さん 光と淡さを軸に、花をメインにした風景写真を撮るフォトグラファー。Xのフォロワーは半年で約2万人増加し、SNS合計フォロワーは7万人を突破。毎日、短い詩的なコメントとともに4枚ずつ写真を投稿し、好評を博している。

『風景で紡ぐ 明日、花笑むためのことば113』 紡季著 深谷圭助監修 ¥1,870/WAVE出版

仕事やプライベートを頑張る人へ贈る、新たなことばの写真集。淡く優しい花をメインとした風景写真に、読者の背中にそっと手を置くようなメッセージ。そして、日本で昔から使われてきた美しい113点のことばと例文が、未来のあなたへと優しく導く。

※InRed2025年3月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

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