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どんなに努力しても「私は部外者なのね」義家族との境界線に気づいてしまった『悲しい誕生日』

  • 2025.2.25

家族との付き合いは、時に難しい問題に直面することもありますよね。実の家族でもそうなのですから、義理の家族だったらなおさらです。今回は筆者の友人の美咲(仮名)が体験したエピソードをご紹介します。

画像: どんなに努力しても「私は部外者なのね」義家族との境界線に気づいてしまった『悲しい誕生日』

忘れられた誕生日

結婚して数年。私は義家族との関係に悩み続けてきました。
特に、誕生日が来るたびに感じる、義姉の彩香(仮名)との差は、ひどいものでした。

私の誕生日は、義母からわざわざ呼び出され、用事を押し付けられたあと、「そういえば誕生日だったわね(笑)」と嘲笑されます。

それに対して、彩香の誕生日は豪華なプレゼントやディナーで、まさに「お姫様待遇」。
もう結婚して家を出ているのに「彩香は特別だから」と悪びれもなく言う義母と、笑い合う彩香。
その光景を見るたび、私の心はチクチクと痛みました。

積み重なる違和感

義母と彩香は、昔から何かと「実の家族」と「外から来た人間」の線引きをする人達でした。
彩香が義実家に来るとチヤホヤされるのに、私に対しては「気が利かないわね」「お客様気分なの?」と厳しい言葉ばかり。

私がどんなに努力しても、2人の態度は変わりませんでした。まるで、私を「家族」として受け入れる気がないかのように……。

決定的な出来事

ある日、義母の誕生日パーティーが義実家で開かれました。
私は上品なストールを贈ったのですが、義母はそれをちらりと見ただけで、「あぁ、そこに置いといて」と冷たく言い放ちました。

しかし次の瞬間、彩香がプレゼントを渡すと、義母の顔は一変。「あなたは本当に私の好みをわかってるわね!」と大喜び。

周囲も「さすが彩香ちゃん」と持ち上げる始末。
この時、私は自分が完全に「部外者」として扱われていることを痛感しました。

そして、食事の準備を手伝っている最中に、たまたま耳にしてしまった義母と彩香の会話が、私にとって決定的な出来事となりました。

「美咲さんのプレゼント、センスないわね」「ほんと、安物感すごかったね」クスクスと笑い合う二人の声は、まるで私の背中を突き刺すようでした。

新しい決意

義母と彩香にとって、私はただの嫁で部外者。それ以上でも以下でもないのだと、その時はっきり理解しました。

その夜、私は夫に「もう義実家とは必要最低限の付き合いしかしない」と宣言!
夫は「また大げさな……」と取り合おうとしませんでしたが、私の決意は揺るぎませんでした。

これまでのように、義母や義姉に振り回される人生はやめます。
これからは、私を大切にしてくれる人たちと、穏やかに過ごせる人生を選びたい。そう強く思いました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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