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年長・小1はコレが効く! 5〜6歳の子どもの「やる気アップ術」3つ

  • 2016.4.14
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こんにちは。教育コンサルタントの佐藤理香です。

各地で入園式や入学式も行われ、いよいよ新生活がスタートしましたね。1学年進級したお子様も、新たな気持ちで新学期を迎えていると思います。

新学期は、親も子どもも“新しい生活がスタートする”という真新しい気持ちになります。

4月はこれまでの生活やスタイルを見直す大チャンス! 特に小学校に入学したばかりの新1年生、来年小学校にあがる年長さんにとっては、がんばり時の1年です。

そこで今回は、教育アナリスト・清水克彦氏の著書『よい親 ダメ親 ふつうの親』を参考に、チャイルドコーチングアドバイザーの視点から、5〜6歳のお子様にやる気をもって行動してもらうコツを3つお伝えします。

●(1)自分で決めさせる!

年長さんや1年生は、子どもにとっては憧れの年次 です。

本人たちは「園では一番上のクラスのお兄さん!」「私はもう小学生のお姉さん!」だと思っています。

さらに、園や学校でも「もう年長さんですよ」「もう幼稚園児ではありませんよ」と、少しだけ大人扱いをされるというケースも増えてきます。

この年齢になると、理屈が通用するようになり、責任感もしっかり芽生えています。そのため、頭ごなしに押し付けられたり、いろいろと言われたりすると反発することが多くなります。

たとえば、こんなコミュニケーションをとっていませんか?

「○○やりなさい!」→NG

忙しかったり、やってほしいのにやってない状況にあると、つい言いがちなセリフです。

多くの場合、このように言ってもすんなり事ははこびません。そんなときは、次のように子どもに決めさせてみてください。

○○と□□、どっちからやる?→GOOD

清水氏もこの年齢特有の『小1プロブレム』 の問題を取り上げる中で、学校の規則を守れないなどの子どもの問題行動の背景には主体性の欠如があると指摘しています。

主体性をつけるために大切だと説いているのが“子ども自身にルールを作らせ、決めさせること” なのです。

子どもに“自分で”決めさせれば、納得してやりますし、何より自分で決めたことをやりとげるという忍耐力、やり遂げたときの達成感は自信につながりますよ。

●(2)できたところを認める!

「自分で何でもできる!」「自分で何でもやりたい!」と思っている5、6歳児。日々、さまざまなことにチャレンジしていると思います。

自分でできると思っているからこそ、他人や大人から間違いを指摘されたり、否定されるのはとても嫌がります 。

たとえば、こんな風に言いたくなりませんか?

※ひらがなの「ほ」の文字を書いているわが子。「ほ」の右側の部分が「ま」のように上に出てしまっているのを見て…

「そうじゃないでしょ!」→NG

子どもはきっと「自分で書けたよ!」と自慢したかったはずなのに、逆に大人に間違いを指摘されてしまうケースです。

こういう場合は、「もうやーめた」と学びの意欲が一気になくなります。こんなときは次のように、まずはできているところを認めてください。

「最後にくるっと書くところがうまいね!」→GOOD

年長さん、小学1年生はプライドが芽生えています。まずはできているところを、できるだけ丁寧に具体的にほめることがポイントです。

単に「すごいね」と言うだけでは、簡単には満たされません。どこがどうすごいのかを細かく説明して認めると効果的 です。

清水氏も、具体的にほめることがやる気スイッチを入れると指摘しています。

さらに、間接的にほめ言葉が子どもに届くようにすることも効果的だといいます。

例えば「園の先生が、〇〇ちゃん、なわとびが10回飛べるようになってかっこいいと言ってたよ」という具合です。

細かい注意や指摘は、認めた後に行いましょう。

●(3)うちでの役割を与える

年長さんや小学生になると、園や学校でも役割が与えられます。小動物の世話をはじめ、花の水やりや給食係など、多くの場面で自分の役割があります。

この役割こそが、子どもに責任感をもたせる重要な役目 をしています。

そのつど、思いついたときに何かをお願いすることが多いかもしれませんが、定期的な役割があるとより一層責任感が強まります。

ただし、役割を与えたからといってこんな言い方はダメです。

「もう小学生になったのに、こんなこともできないの?」→NG

マイナスな言い方をするとやる気もなくなってしまうので、コミュニケーションには気をつけましょう。

次のように、子どもにYES、NOを判断させる言い方だと気持ちよく役割を引き受けてもらえそうですね。

「小学生になったから、○○の仕事をまかせてもいいかな?」→GOOD

お願いした役割が大切であることを教え、それを果たしてくれないと困ってしまうという因果関係も伝えるとより効果的です。

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いかがでしたか? やる気UPのコツはまだまだありますが、まずは新年度に3つから挑戦してみませんか。

【参考文献】

・『よい親 ダメ親 ふつうの親』清水克彦・著

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

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