1. トップ
  2. 恋愛
  3. 結婚するまであと24年。離れ離れになった幼なじみが結婚するまでを辿る超純愛ストーリー【書評】

結婚するまであと24年。離れ離れになった幼なじみが結婚するまでを辿る超純愛ストーリー【書評】

  • 2025.2.23

【漫画】本編を読む

『ある幼なじみが結婚するまでの話』(加藤マユミ/KADOKAWA)は、幼なじみの男女が結婚するまでを描いたラブストーリー。王道にしてまさに理想。幼なじみのふたりに感情移入しながら、その人生を追体験するかのように楽しむことができる。

芽衣と和輝は、偶然同じ日に生まれたお隣さん同士。ベビーベッドで眠る時も、幼稚園も小学校も、生まれた時からずっと一緒に育ってきた。お互いを好き合っていたふたりだが、年齢とともに少しずつ距離が生まれる。

父親の浮気が原因で、芽衣の両親は離婚。中学生活の途中で転校することになる。遠く離れてしまった後もお互いを想い続けたふたりは、大学入学を機に再会をはたす。

恋愛漫画といえば先の展開が分からないものだが、本作は「結婚すること」がわかっているので、ハラハラよりも安心した気持ちで楽しむことができる。だが、たとえ結末がわかっていようと、数々の困難を乗り越えていくふたりの姿には毎回心を動かされてしまう。

離れ離れの高校生活、和輝に想いを寄せる同級生の存在、就職と進学…。どんなアクシデントに阻まれようと、手を取り合いながら結婚へと歩みを進めていく姿はまさに純愛。結婚するまでの年数もカウントダウンされているので、この先何が起きるのか?を予想して読み進めるのも楽しい。

物語のフィナーレはもちろん芽衣と和輝の結婚式。本作を通しふたりの人生を共に辿ってきた読者の心は、祝福と感動で満たされること間違いなし。気分はさながら、式の参列者だ。

結婚式のその後の生活を描いたエピローグもあるため、最後まで目が離せない。色鮮やかに綴られる、芽衣と和輝の壮大な恋物語。ふたりの大きな愛情は、わたしたち読者の心も温めてくれるはずだ。

文=ネゴト / fumi

元記事で読む
の記事をもっとみる