こんにちは。料理家の中願寺あゆみです。
最近、また私の中で再熱している「塩こうじ」ブーム。塩こうじは、米麹、塩、水というシンプルな材料から作られ、その発酵過程で生まれる酵素が食材の旨みを引き出してくれる万能調味料。自宅で、しかも混ぜるだけで簡単に作ることもできるのも魅力の一つです。
塩こうじに漬け込むだけでお肉が柔らかくなったり、旨みが増すので頼りにしています。
今回は、そんな塩こうじと鶏肉を使ったレシピを2つご紹介します。途中までの工程は2レシピとも一緒なので、一気に漬け込んで、今日は唐揚げ、明日はグリルに……なんて楽しみ方もおすすめ!
1:じゅわっと肉汁あふれる「塩こうじ鶏のスパイス唐揚げ」
大きめにカットして、塩こうじに漬け込んだ鶏肉は、ぶりんっとした独特の食感でジューシー。肉肉しい大きな唐揚げにかぶりつきましょう!
【材料】(2人分)
鶏もも肉・・・1枚(350g)
塩こうじ・・・大さじ2
生姜(すりおろし)・・・小さじ1/2
にんにく(すりおろし)・・・小さじ1/4
クミン(パウダー)・・・小さじ1
チリパウダー・・・小さじ1/2(なければ、タイム、オレガノなどを少々)
ブラックペッパー・・・少々
かたくり粉・・・大さじ3~4
付け合わせの野菜(お好みで)・・・適量
<作り方>
(1)鶏もも肉は余分な脂などを切り、6等分(1個50g目安)に切って、ポリ袋に入れる。
(2)(1)のポリ袋にかたくり粉以外の材料を入れて揉みこみ、空気を抜いて口を閉じ、30分以上漬け込む(冷蔵庫で~2日漬け込んでもOK)。
(3)(2)にかたくり粉を加え全体を混ぜ合わせる。
(4)フライパンに2センチくらいの油(分量外)を入れ170度にして、鶏肉をときどき返しながら4分揚げる。一旦取り出し、1分置く。この間に油の温度を180度に上げる。
(5)再度フライパンに入れ、1分揚げる。バットに取り出す。
(6)付け合わせの野菜と一緒に器に盛る。
鶏肉は広げて揚げるのではなく、なるべく皮で包むように丸めて揚げるとジューシーに仕上がります。揚げる時、最初はあまり触らないようにするのがポイント。衣がはがれずにしっかりとついてくれます。
私が肉の付け合わせに気に入っているのが「きんかん」。甘酸っぱい独特の柑橘の味が、油分の多い肉料理や揚げ物の付け合わせにピッタリです。
2:漬け込んで焼くだけなのに手が込んでる風な味がする!「塩こうじ鶏のスパイスグリル」
漬け込んで、魚焼きグリルで焼くだけの超簡単レシピ。スパイスのおかげでなんだか手が込んでいる感も出るので、ホームパーティーなどにもおすすめレシピです。
【材料】(2人分)
鶏もも肉・・・1枚(350g)
A塩こうじ・・・大さじ2
A生姜(すりおろし)・・・小さじ1/2
Aにんにく(すりおろし)・・・小さじ1/4
Aクミン(パウダー)・・・小さじ1
Aチリパウダー・・・小さじ1/2(なければ、タイム、オレガノなどを少々)
サラダ油・・・適量
ブラックペッパー・・・少々
付け合わせの野菜、柑橘(お好みで)・・・適量
<作り方>
(1)鶏もも肉は余分な脂などを切り、6等分(1個50g目安)に切って、ポリ袋に入れる。
(2)(1)のポリ袋にAを入れて揉みこみ、空気を抜いて口を閉じ、30分以上漬け込む(冷蔵庫で~2日漬け込んでもOK)。
(3)魚焼きグリルに皮目を上にして入れ、表面に刷毛でサラダ油を塗る。中火で8~9分焼く。
(4)柑橘と付け合わせの野菜と一緒に器に盛る。ブラックペッパーをふる。
塩こうじに漬け込んだ肉は焦げやすいので、表面にサラダ油を塗っています。端っこが焦げた場合はキッチンバサミで切り落とせば大丈夫です。
スパイスは割と何でも合います。カレー粉、ガラムマサラ、コリアンダーパウダー、パプリカパウダー、タイム、オレガノあたり、キッチンにあるものを少量加えてみてください。チリパウダーはそこまで辛くはないので、お子さんでもおいしく食べられると思います。気になる方は少し量を減らしても。
いかがでしたか? 漬け込んで冷凍することも可能です。鶏肉が安い時にぜひ。
塩こうじはスーパーなどでも販売されているので、手作りじゃなくてもOK。お肉はもちろん、魚や卵に野菜など、塩の代わりにいろいろと活用できますよ。(文/中願寺あゆみ)
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