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【鼻づまり解消】に効く!おすすめ行動8選・NG行動4選

  • 2025.2.23
教えてくれたのは……
大久保公裕先生

日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学大学院教授。日本アレルギー協会理事。花粉症、特に舌下免疫療法など、新しいアレルギー性鼻炎の治療法の研究・治療に当たり、花粉症の名医としてメディア出演も多数。著書に『クスリいらずで鼻はスカッとよくなる!』(扶桑社)ほか多数。

鼻がつまっているときにやるといいこと8選

自律神経と関係が深い鼻づまりは、生活環境や食べるものに気をつけることで対策・予防ができます。できることから試して、それでも「1日のうち、何時間も鼻がつまっている」「鼻がつまってよく眠れない」という感覚が2、3日続くようなら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

加湿を徹底する

大久保公裕先生

乾燥した空気によって鼻粘膜が刺激されて腫れると、鼻づまりが起こります。そのため、部屋の湿度を保つことは鼻づまりの解消にはとても有効な方法です。部屋の湿度は50%くらいが目安ですが、暖房をかけていると湿度50%でも乾燥を感じます。特にエアコンなどの暖房を使用しているときは高めの湿度60%くらいを目安にして、加湿を徹底しましょう。


きちんと湯船に浸かる

大久保公裕先生

鼻の血行不良も鼻づまりの原因のひとつです。鼻の粘膜に血液がたまることで鼻の中の通り道が狭くなり、鼻づまりが起こります。特に寒い季節に鼻づまりが増えるのは、寒さからくる血行不良が原因。これを解消するのにおすすめなのが入浴です。お風呂場は蒸気に満ちているので、鼻の中に適度な湿り気がもたらされて、鼻腔が広がります。さらに湯船にゆっくりと浸かりながら、お湯で濡らしたタオルを鼻の上に当てて5分ほど鼻を温めれば、鼻づまりがスッと解消します。


鼻呼吸を行う

大久保公裕先生

日本人の約8割は口呼吸をしているといわれています。意識して鼻呼吸に変えると、鼻の機能が正常になり、鼻づまり対策に。


鼻うがいを行う

大久保公裕先生

鼻うがいは鼻の中のホコリ、ウイルス、花粉などを洗い流して、鼻づまりや、のどの痛みを解消できるセルフケアです。行うときは真水ではなく、人間の体液の浸透圧と同じ、0.9%の生理食塩水を使用します。一度沸かしたぬるま湯1ℓに9gの食塩を溶かす計算です。鼻うがい用の容器に作った洗浄液を入れて、容器の先を片方の鼻の穴にあえて手で押し、「アー」と声を出しながら注ぎます。反対の鼻も同様に行ないましょう。鼻うがいはやりすぎると症状が悪化することがあるので、一日に1回行なうのが目安です。市販の鼻うがい洗浄液を使うのもいいでしょう。


有酸素運動を行う

大久保公裕先生

鼻づまりは自律神経とも関係があり、副交感神経が優位になると鼻がつまりやすくなります。そこで役立つのが有酸素運動です。運動を行うことによって交感神経が刺激され、副交感神経よりも優位になると、血流がよくなって鼻づまりが解消します。ただし、口呼吸になってしまうような激しい運動でなく、鼻呼吸を続けられる強度の運動が条件です。


マスクを着用する

大久保公裕先生

気温差は鼻づまりの原因になります。マスクをすると気温差から鼻を守ってくれるため、室内から外へ出たときの鼻へのダメージを軽くできます。また、マスクをすると、自分の呼気が鼻に回って、鼻腔内の乾燥を防ぐ効果も。そのため特に風邪をひきそうなときや乾燥しているときは、苦しくなければ、夜マスクをして眠るのがおすすめです。


ワセリンでアレルゲンの侵入を防ぐ

大久保公裕先生

アレルギー性鼻炎や花粉症で悩んでいたら、鼻の入り口にワセリンを塗ることで、アレルゲンが体内に入ることを防いでくれる可能性があります。


部屋を片付ける

大久保公裕先生

部屋のホコリが鼻の粘膜に触れるだけで、くしゃみや鼻水の原因になります。またそのホコリがアレルゲンとなり、アレルギー性鼻炎を引き起こすことも。そこで目についた場所だけでなく、ホコリがたまりやすい部屋の四隅まで掃除をすることを心がけましょう。


鼻づまりを逆に招く!? やるとダメなこと4選

鼻を思いきりかむ

大久保公裕先生

鼻を思いきりかむと、ツーンと耳の奥が痛むことがあります。鼻の奥にある「鼻咽腔」と「中耳」の間には「耳管」という管があり、強く鼻をかむと耳管に圧がかかり、耳がつまった感じがしたり、聞こえが悪くなったりします。鼻の悪いかみ方が習慣になると、耳の病気の引き金にもなるので、鼻は片鼻ずつやさしくかむことを心がけましょう。


口呼吸をする

大久保公裕先生

鼻の中には鼻毛や粘膜があり、細菌、ダニや花粉などのアレルギー物質が体内に入らないように防いでいます。さらに鼻から吸い込んだ空気は鼻を通るときに温められ、適度な湿り気も加わり、のどや肺などへの刺激が少なくなります。ところが口呼吸ではその機能がなく、細菌やウイルスがそのまま入り込み、風邪を引きやすく、アレルギー性疾患の原因にもなるのです。


辛いものを頻繁に食べる

大久保公裕先生

辛い、熱いという強い刺激が口から脳に伝わると、副交感神経の働きが高まり、鼻の粘膜の血管が拡張して鼻がつまりやすくなります。また、刺激の強い辛いものを頻繁に食べていると、神経が傷ついて鼻の機能が正常に働かなくなる原因にもなるのです。


鼻毛の手入れを必要以上に行う

大久保公裕先生

鼻毛は鼻から異物が入り込まないように、空気のフィルターの役割を担っています。さらに鼻腔内の温度や湿度を保つ働きもしているのです。そのため、必要以上に鼻毛を切ってしまうと、感染症にかかりやすくなり、アレルギーを発症するなど、体調を崩す原因にもなりかねません。


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写真協力/ShutterStock 取材・文/山本美和

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