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ポイントは5つ。自分に似合うメガネの選び方

  • 2025.2.23
サンローラン 2025年春夏コレクションより。
サンローラン 2025年春夏コレクションより。

昔からずっと、メガネが似合ったためしがない。憧れはあるものの、自分がかけるとどうも垢抜けず、目が悪いにもかかわらず、ずっとかけずに過ごしてきた。しかし、いつかはかけなければならないとは思っていた。視力が回復することはまず期待できないし、コンタクトは付け外しが怖い。それに、メガネがいかに最強なアクセサリーになり得るかも知っている。かけるだけで手軽に印象を操作できるし、最近はランウェイでもデザイン性とファッション性が高いアイウェアを多く見る。

例えばつい先日開催されたケイトKHAITE)の2025-26年秋冬ショーでは、アスコットキャップやシャープなハンドバッグに加えて、エレガントなアイウェアがアクセサリーとして随所に散りばめられていた。チャンキーニット、スマートなパンツ、テーラードジャケットなどと合わられ、「ネバダ」ブーツや「シモーナ」ショルダーバッグといったブランドの定番アイテムの仲間入りを果たす予感がした。

ケイト 2025-26年秋冬コレクションより。
Khaiteケイト 2025-26年秋冬コレクションより。

2023年秋にロサンゼルス発のヘリテージアイウェアブランド、オリバーピープルズOLIVER PEOPLES)と共同で初のサングラスコレクションを発表したケイトは、今回も同ブランドとコラボで合計6つのスタイルの制作。うち3つは歴とした度付きメガネで、メタル製とビビッドなアセテート製のキャットアイ型フレーム、70年代風のオーバーサイズフレームの芯金はどれもケイトのバッグのハードウェアと同じゴールドで、ブランドを特徴づける「着回しの効くクールなアイテム」となっていた。「メガネはひそかな自信がみなぎるアイテムです。日常着にすっと馴染み、洗練された印象を与えます」とケイトの創業者のキャサリン・ホルスタインは言う。「どこまでもケイトらしい、控えめで、意思のある美しさを湛えたアイウェアにしたかったのです」

それを聞くと、アイウェアがますます魅力的に映る。そこで私はついに、自分に似合う最高のメガネを探すことにした。オリバーピープルズのマディソン・アベニュー店へと足を運び、ブランド勤続12年のジョージ・リーからメガネ選びのコツを教わった。

1. 顔の形をチェックする

ラコステ 2025年春夏コレクションより。
ラコステ 2025年春夏コレクションより。

理想的なメガネの形は人それぞれで、選ぶにあたってちょっとしたスキルがいる。顔の形が大きなポイントとなるが、リー曰く、大切なのはズバリ「バランス」。額の幅が広く、あごが狭い逆三角形顔の人は小さめのフレームを、逆に額が狭く、あごのラインがしっかりとした人は大きめのフレームが似合うのだそう。また、四角形顔の人は柔らかな印象をプラスするために、少し丸みを帯びたフレームがおすすめ。丸顔の人は直線的なラインのフレームを選べば、全体的にメリハリが出る。

2. 眉毛の位置と顔の血色を意識して選ぶ

ウラ ジョンソン 2025年春夏コレクションより。
ウラ ジョンソン 2025年春夏コレクションより。

基本的にメガネと眉は重ならない方がよく、フレームの上縁が眉のラインと並行していて、眉毛との距離が程よくあるのが理想。色に関しては肌や髪の色とコントラストがつけられるものを選ぶのが鉄則だが、メガネ初心者には黒やべっ甲といったクラシックなカラーもおすすめ。薄めのオーバル型やソフトな印象を与えるアセテートフレームを選べば間違いはないという。

3. 度数で選択肢を狭める

アンダーカバー 2024-25年秋冬コレクションより。
アンダーカバー 2024-25年秋冬コレクションより。

度なしや度数が弱いレンズ用のフレームはサイズもスタイルも豊富だが、度数が強いレンズに対応しているフレームは太縁で小さめの傾向があり、デザインの幅が狭まりがち。視力によっては気になるスタイルのものがかけられないということを予め念頭に置いておくと、あえて選択肢を挟めることができ、無駄に悩まずに済む。

4. 試着するのは12本まで

サカイ 2025年春夏メンズコレクションより。
サカイ 2025年春夏メンズコレクションより。

選択肢が多いと逆に選びにくくなることがあるため、リーは1人のクライアントに対して、多くても合計10〜12本のメガネしか見せないという。また、大勢の意見を求めるよりも、1人で試着して選ぶのがベストだと考える。

5. 自分のスタイルを大切にする

ロク 2025年春夏コレクションより。
ロク 2025年春夏コレクションより。

結局のところ、アイウェアも服と同じように、自分の「好き」の延長線上にあるべき。つまるところ、“いい”メガネとはかけていて“自分らしい”と感じられるメガネなのだ。私はというと、リーの丁寧なアドバイスに従い、丸みを帯びた華奢なフレームのメガネに落ち着いた。眉との距離が十分にあり、面長の顔をバランスをよく見せてくれる1本で、内側がアイボリー色のべっ甲フレームが、暗い髪と色白の肌の両方を引き立ててくれる。初めて、自分らしいと思える1本に出会えた。

「似合うアイウェアを選ぶのは大事ですが、自分をどう見せたいかを考えるのも大切です」とリー。「そして自分のスタイルにうまくハマれば、もう言うことなしです」

Text: Jessie Heyman Adaptation: Anzu Kawano

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