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「デート3回の法則」は令和の恋愛にも通用するのか?「3回」を意識し続けた30歳カップルの結末

  • 2025.2.23
「デート3回の法則」あなたは信じる? それとも…?
「デート3回の法則」あなたは信じる? それとも…?

「デート3回の法則」というワードがあります。恋愛や婚活において、3回目のデートが重要なターニングポイントであるということですが、具体的には「3回目までに相手との相性を見極めて、3回目のデートで告白するのが成功しやすい」という風潮を表している言葉といえます。

主に昭和・平成の時代から使われているこのワード。果たして、マッチングアプリ全盛である令和の今も、「3回目の法則」は生きているのでしょうか。

「3回目の法則」の理由とは

「3回目の法則」が支持される理由として、以下のようなステップを踏むからだと考えられています。

・1回目のデート:初対面で、相手の外見や雰囲気、基本的な会話の相性などを確認する・2回目のデート:1回目よりも少し深い話をし、価値観や内面的な部分の相性を見る・3回目のデート:これまでのデートを通して、今後も関係を続けたいかどうかを判断する。最終的に告白をするか否かの正念場

3回のデートを通して段階的に相手への理解を深めることにより、3回目が重要な区切りとなる――。恋愛がそんな論理的に割り切れるものかと、憤慨する人も多いでしょう。われわれはマニュアルや取扱説明書があった方が腹落ちし、安心するので、“デート3回”のルールが認知されているのではないかと考えます。よって、あくまでも目安です。

また、「3回目の法則」以外にも、「3」にまつわる恋愛の法則(ファンタジーかもしれない)があります。

・出会ってから3日以内にデートに誘うと成功する・3カ月付き合えれば、その先も続く

これらも全ての人に当てはまるわけではありません。恋愛や婚活を進める上での参考にしてね、ということです。実際に、婚活サイトや結婚相談所サイトなどには「3」にまつわる法則に関する記事が多くみられます。

現代は、マッチングアプリを活用して婚活を行う人が圧倒的多数。タイパ、コスパを見定める時代です。効率的に恋愛活動を行うに越したことはありません。複数の人と同時にデートを重ね、3回目のデートで実際にお付き合いを決めて見事ゴールイン! という人も事実、存在しています。そんな中でも、特にスピード婚を決めた夫婦をご紹介します。

自分で決めて突き進んだ2人

果歩さん(30歳、仮名)は29歳の誕生日直前に、長年付き合った彼と破局してどん底の中、マッチングアプリに登録。仕事もでき、癒やし系な雰囲気の彼女にはすぐに多くの男性がアプローチをしてきました。その中で最も条件がいい、彼女に集中コミットの彼から2回目のデートで告白され、お付き合いをスタートします。

「2回目って早くないか」と感じながらも交際する2人。彼は果歩さんの言いなりで、デートも食事も果歩さんの望みをすべてのむという状態です。これまで自分が尽くす恋愛をしてきた果歩さんは戸惑います。

3カ月ほどたった頃、果歩さんは「本当にこのままでいいの?」と思うように。彼の、つくったような優しさ、自分の主張がないところが見え始めました。そう思いだすと、彼の態度やコミュニケーションにどんどん違和感を覚えるように。

「結婚しているわけじゃないんだから、他の人とも付き合ってみればいいんだよ」

そう助言してくれる友人もいましたが、同時に他の人と付き合うことがどうしてもできなかった果歩さんは「29歳の今の時間を一分一秒も無駄にできない」と、彼との別れを決意します。そして彼とは3カ月で破局を迎えました。

破局直後は「あんなに私のことを大事にしてくれる人はもう現れないかもしれない。なんてバカなことをしたんだろう」と、後悔の念に駆られました。とはいえ、グズグズしてはいられないと、再びマッチングアプリ活動を再開。すぐにまたデートをする相手が見つかります。

次の彼は果歩さんと同い年。忙しい2人はなかなか時間が合わず、1回目と2回目のデートの間が1カ月以上も空いてしまいました。彼に好意はあったものの、「こんなにタイミングが合わないんだから、うまくいかないんだろう…」と思っていた3回目のデートで告白されたのです。

それからの2人はとんとん拍子でした。彼は長年付き合っていた彼女と別れたばかり。次に付き合う人とは“3回目の法則”をしてみようと決めていたそうです。

付き合い始めた2カ月後、マンションの更新を迎える果歩さんに、彼は「一緒に住もう」と持ちかけ、物件探しを始めました。並行して、お互いの実家にもあいさつに行くという迅速さ。そして同棲(どうせい)し、3カ月目に婚姻届を提出。半年後の結婚式に向けて式場も決めるなど、準備を楽しんでいます。

私は、マッチングアプリで恋活中の方々にアドバイスをしています。違和感を覚えたとき、ズルズルと続けずに切り替えること。そのためには、「もったいないかも」と思うものをバッサリ手放すことも必要です。ごまかしながらデートしていると「3、3、3…」と「3」の無限ループにはまり、結婚式前日でもモヤってしまう結果になります。

果歩さんと彼は「3回目の法則」を見事クリアし、とても幸せに過ごしています。ということは、「3」という指針があると、ネクストステップを意識して行動し、相手にちゃんと向き合えるということになりますね。

本当は「4の法則」でも「5の法則」でもいいのかもしれません。恋愛をするときに指針を決めておけば、スムーズにいくということです。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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