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【保存版】キッチンの汚れ別 《洗剤》の選び方!油汚れ・水あか・臭い… ぜーんぶ違う洗剤がオススメ

  • 2025.2.23

酸性・アルカリ性・中性… どの洗剤がいいの?

キッチンがきれいなら気分も上がる
キッチンがきれいなら気分も上がる

毎日使う場所だから、清潔に保っておきたいキッチン。掃除をするときには適切な洗剤を選ばないと、汚れ落としに時間が掛かってしまいます。この記事では、掃除のプロフェッショナルを表す「クリンネスト」の資格を持つ著者が「汚れの種類に合わせた洗剤の正しい選び方」を解説します。

油汚れや焦げ、水垢、カビなど、キッチンにはさまざまな汚れが蓄積します。汚れにはそれぞれ性質があり、汚れと反対の性質を持つ洗剤を使うと掃除をグッと楽にできます。キッチンを掃除するうえで知っておきたい、洗剤の性質について見ていきましょう。

洗剤には、大きく分けて次のような種類があります。

(1)酸性・弱酸性(2)中性(3)アルカリ性・弱アルカリ性

これらの液性は、溶液中の水素イオン濃度pH値によって異なります。pHは0から14までの数値で表され、7を中性として数値が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強くなります。これらの液性の違いによって、それぞれの洗剤が得意とする汚れの種類が変わってくるのです。

洗剤と同様に、汚れにも酸性・アルカリ性などの性質があります。汚れと反対の性質を持った洗剤を使用すれば、汚れが中和され、落ちやすくなります。

汚れの種類によって最適な洗剤が異なるため、まずは汚れの正体を見極めることから始めましょう。

(1)油汚れ:アルカリ性洗剤が効果的(2)水垢・石鹸カス:酸性洗剤が効果的(3)日常的な軽い汚れ:中性洗剤で対応可能

ここからは、具体的な汚れ別に効果的な洗剤の選び方を詳しく紹介します。

コンロ周りの頑固な油汚れには、アルカリ性洗剤が効果を発揮します。アルカリ性洗剤に含まれる成分が、油を乳化させて分解する働きを持っているためです。セスキ炭酸ソーダ水、重曹水、アルカリ電解水といった洗剤がおすすめで、これらをスプレーして拭き取れば、こびりついた油汚れも落としやすくなるでしょう。

続いて、シンク周りの白い汚れの正体は、水に含まれるミネラル成分が固まった水垢です。水垢は、酸性の性質を持つ洗剤を使用することで、効果的に除去できます。

酸性洗剤としてよく使用されるのが、クエン酸やお酢です。クエン酸を配合した水垢用の洗剤も市販されているので、使いやすいものを一つ常備しておくとよいでしょう。

さらに、排水溝の不快な臭いや黒ずみは、カビや雑菌の繁殖が原因です。これらの汚れには、強力な殺菌・漂白作用を持つ塩素系漂白剤を使用しましょう。

塩素系漂白剤は、強力な殺菌・漂白作用を持つアルカリ性の洗剤です。スプレータイプのものであれば、ぬめりやカビにとどまり、手軽に除菌ができます。強力な洗剤であるため、使用する際は必ず換気を行い、他の洗剤と混ぜないように注意しましょう。

洗剤の中には、使い方を誤ると健康に害を及ぼすものもあります。安全に掃除を行うために、危険な組み合わせや基本的な注意点を押さえておきましょう。

塩素系漂白剤は殺菌作用や漂白作用が強い、強力な洗剤ですが、取り扱いには注意が必要です。クエン酸やお酢などの酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生します。水回りの掃除をする際には、水垢用の洗剤と同じタイミングで使用しないよう、くれぐれも注意しましょう。

さらに、安全に掃除をするために、次の3つのルールを守りましょう。

・換気をする・手袋を着用する・注意事項を確認する

洗剤のなかには、成分を直接吸い込んでしまうと健康を害するものもあります。掃除を始める前には窓を開けたり換気扇を回したりして、しっかりと換気をしましょう。洗剤のパッケージには注意事項が書かれているので、確認してから使用することも大切です。

正しく洗剤を選び、汚れにあったものを使えば、キッチン掃除が格段に楽になります。普段使用されている洗剤が汚れにとって効果的なものかどうか、ぜひ見直してみてください。

<参照元>「洗浄剤の種類」 東京都保健医療局

(安田まほ)

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